マクロミルはこのほど、「訪日外国人の日本での体験」に関する調査結果を発表した。調査は6月3日~17日、1年以内にプライベートで日本旅行をした20~69歳の中国人・タイ人・アメリカ人を対象にインターネットで行われ、1,200名(各国400名ずつ)の有効回答を得た。

インバウンド消費最高額、795万円!

「訪日旅行で使ったお金(インバウンド消費)の総額」

日本へ旅行したことのある中国人・タイ人・アメリカ人に対し、渡航費を除く訪日旅行で実際に使った総額を聞いたところ、その平均額が高い順に「アメリカ人45万9,935円」「中国人39万5,195円」「タイ人17万6,041円」となった。

ちなみに、回答者全体の中で最も使用額が多かったのは、中国人(20代男性)の795万円。

人気スポットは「富士山」「東京タワー」

「訪日旅行で訪れた都市・観光地 上位10位」

次に、日本で訪れた都市・観光地について尋ねたところ、堂々の第1位は「富士山(42.1%)」だった。2013年に世界文化遺産に登録されたこともあり、観光地として定番化しているよう。次いで、2位「東京タワー(38.5%)」、3位「大阪(30.0%)」と続き、「東京スカイツリー」は8位(22.5%)にとどまった。

「訪日旅行で訪れた都市・観光地(国別)」

国別に見てみると、中国人は4位に「銀座(34.3%)」がランクイン。タイ人の10位、アメリカ人の16位という結果を大きく上回り、中国人の銀座好きがうかがえる結果に。また、降雪が少ない地域に住むタイ人には、「札幌」(35.0%)が人気。北海道全体に訪問した人の割合も、中国人33%、アメリカ人44%に対し、タイ人は57%と訪日タイ人の半数以上が北海道を訪れていることがわかった。

アメリカ人で特徴的な点として、7位に「広島」(17.3%)がランクインしていることが挙げられる。

人気の体験1位は「日本食」

「訪日旅行で体験した内容 上位10位」

続いて、直近の訪日旅行で体験した内容を教えてもらったところ、「日本食を食べる(57.2%)」「自然・景勝地観光(51.4%)」「温泉・銭湯入浴(34.5%)」がTOP3となった。また、日本の昔ながらの文化や風習の体験が上位を占める中、「オタク文化で有名な地を訪問(24.4%)」が10位にランクイン。"オタク文化"が、外国人が体験したい日本文化として受容されていることがうかがえた。

訪日旅行の満足度、94%

「訪日旅行における総合的な満足度」

最後に、訪日旅行の総合的な満足度を尋ねたところ、実に全体の94%が「満足」と回答。また、100%に近い人が「また訪れたい」と回答し、1年以内に再訪問したいと答えた人も全体の67%にのぼった。