KLM オランダ航空は6月21日現在、1機だけ製造されたオレンジカラーのボーイングB777-300特別塗装機が成田空港に向かって飛行していることを発表。同機は現地時間の6月21日15時39分にアムステルダムを出発し、6月22日8時40分に成田空港へ初寄港する予定となっている。

1機限定でデザインされたオレンジカラーの777-300ER

オランダでは「オランダ国王の日」(現国王ウィレム=アレクサンダーの誕生日: 4月27日)、ナショナルカラーであるオレンジをテーマにしたイベントが国中で開催される。同社のオレンジデザイン機のイメージは、その一環で2015年に登場したもの。2015年のオランダ国王の日、同社はソーシャルメディアを通じて、オレンジカラーの飛行機のイメージとともに「来年のキングスデイには飛行機をオレンジ色に塗りましょうか? 」というメッセージを発信。それに対し、3万人からの「いいね! 」に加えて2,500人から「ぜひ! 」という反応があったという。

8月22日には同機で「メダル・フライト」を予定している

そうした一般の声を受け、KLMブルーとオランダを象徴するオレンジと国旗を組み合わせた機体が実現。6月14日にロールアウトとなった。今後も同機は世界中のボーイングB777-300運用路線で導入される予定であり、特にこの夏開催されるリオ五輪期間中は、アムステルダムーリオデジャネイロ線で運航。8月22日には、メダルを獲得したオランダ人選手団の凱旋帰国便「メダルフライト」での運用を予定している。

塗装には350Lの塗料を使用。ブルーの上からオレンジを吹きかけることで、35人がかりで、4日間で仕上げられた。その様子は動画でも紹介されている。

同社のボーイングB777-300は現在、内装を段階的にリニューアルされている。ワールドビジネスクラスはフルフラットシートとなり、エコノミークラスでも足元空間を拡張した。2016年末には約80%の機材がリニューアルされる予定。同社は夏スケジュールで日本とアムステルダムを週最大15便(成田からは最大週8便、関空から週7便)運航する。