かんぽ生命保険は8月2日より、全保険商品の保険料を見直すと発表した。改定により、養老保険や終身保険、学資保険の現役世代の保険料が引き上げられる。

養老・終身・学資保険の保険料が値上がり

このたび価格改定が発表された養老保険、終身保険、学資保険はいずれも貯蓄性の高い保険。日本銀行のマイナス金利政策で、市場金利が低下し運用が厳しくなっていることから、保険料を上げて対応する。なお、掛け捨ての定期保険は値下げ、既存契約の保険料は据え置きとする。

主な保険商品の改定後保険料例

例えば、40歳の女性が、自分に万が一のことがあったときに300万円受け取れる終身保険に加入した場合、現行の保険料は月1万6,200円。しかし、8月2日以降に申し込んだ場合は月1万8,540円(14.4%)となる。40歳の男性の場合は、現行月1万7,160円が1万9,110円となり、11.4%の増となる。

一方、60代以上の高齢者の保険料については、長寿化の進展を踏まえ下げることとなった。契約者に対して約束する「予定利率(運用利回り)」は1.5%から1.0%に引き下げる。

なお、日本生命保険など大手生命保険会社は、既に一時払い終身保険の保険料値上げを実施している。