――美容面以外には、アナウンサーのどんなところを見ていますか?

立ち居振る舞い、進行、読み方、プレゼンの仕方、間の取り方、受けや、ボケ・・・あげるとキリがないかもしれないですね(笑)

――いろんな人をチェックする中でご自身に生かしたことはありますか?

技術を学んで、すぐに自分に取り込むことは難しいですが、真似したいと思ったことは記録しておくし、日々試してみようとチャレンジはしています。中でも生かしやすいのは、立ち居振る舞いですかね。表情、姿勢、目線、手の置き方とか、清潔感や見た目が最初は大事なんだなと思いますね。

以前、小林麻耶さんに、女性アナウンサーは「画面の中を整えること」も大切な仕事だと教えてもらいました。言葉を発していない時間でも、そこにいるだけで現場の雰囲気作りに貢献することが大切であったり、フリップ1枚を出すにも、いかに美しく見せるかを意識していると聞いて、すごく感銘を受け、所作も気にするようになりました。

――一つ一つの動きも意識されているんですね。

その他、私自身、しゃべり癖も多いので、それも意識して直そうとしています。自分が出演している番組をくまなくチェックして、「また言っちゃったな」と自分自身を見て反省しています。私、「~な訳なんです」って言う癖があるんです。「~なんです」でいいのに。1、2分の中で「~な訳なんです」というのが2、3回出てきたら、視聴者の皆さんにとって耳障りになってしまうので、そういうのはなくしていきたいと思っています。

あとは、言い淀みなくお伝えするためには、発声発音の基礎練習もやはり大事です。その上で、声を自由に操りたいです。まぁ、とにかくオンオフなく、仕事関連のことを考えているほうだと思いますね。自分も他人もとにかくチェックしています。アナウンサーオタクですね(笑)

――こういう方が一人いると心強いですね。

でも、皆さんそうですよ! 安住紳一郎アナウンサーは、メモを取りながら人間観察をされていますし、井上貴博アナウンサーも趣味は同時録画を見ることだと言っています。私がアナウンサーウォッチャーになったのも、1年目の時に安住アナウンサーから、「人(アナウンサー)をよく観察したほうがいい」と教えてもらったのがきっかけですね。いろんな人のいろんな要素を取り入れてオリジナルを作ることができたらと思っています。

■プロフィール
林みなほ
1990年1月10日、東京都出身。日本女子大学家政学部被服学科卒業後、2012年TBS入社。現在『はやドキ!』や『白熱ライブ ビビット』などに出演。4月より『あさチャン!サタデー』のメインキャスターに就任した。特技はヘアメイク、ゴルフや球技全般。

※『あさチャン!サタデー』はTBS系一部地域を除く24局で生放送。放送時間は地域によって異なる