帝国データバンクは4月13日、「新任女性社長企業の実態調査」の結果を発表した。
女性社長、新設企業では30代が最多
同調査は、2016年2月末時点の企業概要ファイル「COSMOS2」(約146万社収録)から、2015年以降に新しく女性社長が就任した企業を対象に、社長の年代や業種、資本金規模などを分析したもの。
2015年以降に女性社長が就任した企業は5,740社。このうち、社長交代による就任は5,254社、新設による就任は486社だった。
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新任女性社長企業の社数・平均年齢(上)、年代別構成比(下) |
女性社長の年齢が判明している企業について平均年齢をみると、社長交代企業は55.6歳、新設企業は45.6歳。年代別では、社長交代企業は「50代」(構成比29.9%)、新設企業は「30代」(同31.7%)が最も多かった。
同社は「新任女性社長企業の年齢層は低く、とくに新設企業では30代という女性にとって結婚、出産などの人生のターニングポイントを迎える年代での起業が多い」と分析している。
新任女性社長を業種別にみた場合、社長交代企業は「建設業」(同20.9%)、新設企業は「サービス業」(同39.7%)がトップ。資本金規模別では、新設企業の93.6%が「1,000万円未満」の小規模企業だった。
社長交代により女性社長が就任した企業について就任経緯別にみると、「同族継承」は77.2%、「内部昇格」は13.5%。また、前任社長の性別が判明している企業では、前任社長が「男性」の企業は86.3%に上った。