日本銀行は4月11日、2016年3月の「生活意識に関するアンケート調査(第65回)」の結果を発表した。それによると、1年後の物価が「上がる」と答えた割合は前回(2015年12月)比1.9ポイント減の75.7%となり、2013年3月(74.2%)以来、3年ぶりの低水準を記録した。減少は3四半期連続。

1年後の物価に対する見方(出典:日本銀行Webサイト)

「金利が低すぎる」、過去最多の65.1%

現在の景気が1年前に比べて「良くなった」と答えた割合から「悪い」と答えた割合を引いた景況感DIはマイナス22.5と、前回から5.2ポイント悪化した。悪化は2四半期連続。1年後の景況感DIも同11.0ポイント減のマイナス30.9と、5四半期ぶりにマイナス30を下回った。

金利水準の見方を聞いたところ、「金利が低すぎる」と答えた割合は同13.2ポイント増の65.1%と大幅に上昇し、2006年6月の調査開始以降で最多に。この結果、金利水準DIは同16.8ポイント減のマイナス58.0に悪化した。

支出については、1年前より「減った」人は同3ポイント増の19.4%と、2四半期ぶりに増加。1年後の支出についても、現在より「減らす」とした人は同5.8ポイント増の51.0%と、同じく2四半期ぶりに増加した。

調査期間は2016年2月5日~3月3日、有効回答は2,146人。