――先輩の2人から見て、藤原さんの印象はいかがですか?

島﨑「初主演で、初めて会う人も一杯いて、いろいろな苦労やプレッシャーがある中、頑張って前向きに足掻いていく姿は、そのまま千尋くんに重なるところがあります。自分が感じたことや思っていることは、お芝居に乗せることができるものだと思っているので、千尋くんとシンクロして、千尋くんと一緒にどんどん成長しながら、とても素敵なものが飛び出してくるのではないかと思っています。温かい目で、と言うと偉そうかもしれませんが、自分も完全に先輩という立場で現場に立つことがあるんだって思いながら、自分自身の年月の経過も感じつつ、温かい気持ちで現場に臨んでいます。すごくしっかりしている方だと思って、僕は見ています」

前野「年齢も違えば、性別も違うキャラクターでの初主演ということなので、男性の僕からは想像もできないプレッシャーがあると思うのですが、そういうことを全然感じさせずに、堂々と演技しているなっていうのを後ろで見ながらニヤニヤしています(笑)。僕は基本的に後輩にテクニカル的なことや気持ち的なことの助言はあまりしないのですが、弊社(アーツビジョン)の後輩ということもあって、僕ができるアドバイスは随所でしてあげられたらいいなという意識でやらせていただいております」

――アフレコ現場の雰囲気はいかがですか?

藤原「一言でいうとメリハリがある感じです。休憩時間は楽しくお話をしつつ、本番になると集中して臨む。そんなメリハリがある現場だと感じております」

島﨑「必要なときの緊張感と、リラックスするときの緩みが、とても良いバランスで流れていく現場で、とても芝居のしやすい、ものづくりのしやすい環境なのではないかと思っています」

前野「スタッフさんとも非常に良いチームワークでやらせていただけていると思いますし、スタッフさんサイドも、みなさんのお好きなように伸び伸びやってください、というような温かい言葉を掛けてくださったりするので、非常に気持ちよくやらせていただけています」

――『少年メイド』というタイトルと設定を最初に聞いたときの感想はいかがでしたか?

藤原「けっこうインパクトのあるタイトルで、最初はびっくりしました。私の中でのメイドって、掃除をしたりお世話をしたりというものだったので、小さい男の子がお世話をしてくれるの? それってどうなるんだろう!?っていうワクワクもありました(笑)」

島﨑「最初はちょっといかがわしい作品なんじゃないかと思いました(笑)。オーディションで資料をいただいて、タイトルを観たときは、ここまで来たか……っていう感想を最初持ったんですけど、実際の中身はとてもピュアで、温かくて、素敵な世界観でした。一瞬で、いろいろないかがわしい可能性を考える自分の思考が、我ながらダメだな、あまりにも毒されているなって思いました」

前野「僕はネットで『「少年メイド」アニメ化決定』というニュースをみて、すごいタイトルの作品がアニメ化されるんだなって思ったのが最初でした。後日、その作品のオーディションを頂いて、原作を読ませてもらったら、本当にほのぼのする作品で、良い意味で内容とタイトルのギャップを感じました」

――最後に放送を楽しみにしている方へのメッセージをお願いします

藤原「最初は少ないメンバーから始まり、どんどん仲間が増えていきます。千尋くんの心の成長とともに、繰り広げられるツッコミや、円さんの面白い部分や桂一郎さんの面白いリアクション、美耶子さんの可愛いリアクションなど、そういう楽しいところが一杯詰まった作品になっていますので、ぜひ心をほのぼのしながら観ていただきたいと思います」

島﨑「とてもほのぼのした温かい世界観で、もちろん時には悲しいこともあるけれど、それでもみんなが前を向いて、仲良く明るく進んでいく。きっとアニメを御覧いただけば、とても清々しい気分になれる、観て損はさせないものになっていると思います。ギャグもけっこう散りばめられているのですが、話が進むごとに役者陣とキャラクターたちが増えて濃くなっていくこともあって、どんどんノリノリになっていて……。アドリブや自由な芝居を許してもらえる現場なので、とてもみんなの士気も高く、楽しく仕上がっていると思います。ぜひ最後まで見届けていただければ後悔はさせません。よろしくお願いします」

前野「本当にどなたが観ても心が温まる作品ですし、いくらでもこの先、アニメーションで表現できる作品だと思いますので、原作ともどもアニメーションの応援をよろしくお願いいたします」

――ありがとうございました

TVアニメ『少年メイド』は、4月7日(木)深夜1時58分よりTBSにて放送されるのを皮切りに、CBC、サンテレビ、BS-TBS、CS-TBSチャンネル1にて放送開始予定。放送スケジュールなどの詳細はアニメ公式サイトにて。

(C)乙橘・KADOKAWA/少年メイド製作委員会