「HINKA RINKA」ではショコラティエに注目

パブリックスペースの次は、施設内の注目テナントを見てみよう。3階~5階には、東急百貨店の新業態セレクトショップ「HINKA RINKA」がオープンする。店名の通り、「品格」と「凛」とした心を持つ大人の女性をイメージターゲットとした同店は、3階から階が上がっていくごとに「ENTRANCE」「LOUNGE」「SECRET ROOM」とフロアのテーマも変化するのが特徴だ。

3階~5階には急百貨店の新業態「HINKA RINKA」が

フロアごとにテーマが設定されている

女性向けのファッションアイテムを扱うショップが中心の「HINKA RINKA」だが、老若男女を問わず楽しめる店舗もある。5階「SECRET ROOM」の「CACAO MARKET BY MARIEBELLE(カカオマーケット バイ マリベル)」は、アメリカ・ニューヨーク発のショコラティエ「MARIE BELLE(マリベル)」の姉妹ブランドで、ニューヨーク、京都に続く世界3店舗目としてオープンするチョコレート専門店だ。

5階のチョコレート専門店「CACAO MARKET BY MARIEBELLE(カカオマーケット バイ マリベル)」

同店では、チョコレートボールやフルーツディップチョコレートを量り売りで提供している。特に、専用のベンダーを使って購入するチョコレートボールは見た目にも楽しく、子どもにもオススメ。イートインスペースも併設しており、チョコレートドリンクや紅茶などのドリンクメニューのほか、フード、スイーツもそろえる。

チョコレートボールの量り売りが楽しい!

「HANDS EXPO」で文化のミックスを楽しむ

7階には、東急ハンズの新業態「HANDS EXPO」がオープン。東急ハンズの既存店舗が用途によって商品のカテゴライズをしているのに対し、同店では5つの文化(カルチャー)によって商品を分類・提案する。

7階には東急ハンズの新業態「HANDS EXPO」が

「HANDS EXPO」に設定されたカテゴリーは、「和」「都」「知」「美」「食」。「和」のゾーンでは、日本の伝統を取り入れた和小物などのアイテム、「都」のゾーンでは東京の最新トレンドやサブカルチャーに関わるアイテム、「知」のゾーンでは"アート・サイエンス"をテーマにアンティーク雑貨などを展開し、「美」のゾーンではアクセサリーや女性向けの雑貨などを中心に取りそろえる。

「和」ゾーン

「都」ゾーン

「知」ゾーン

「美」ゾーンではアクセサリーなどもそろえる

「食」のゾーンでは、日本酒とおつまみを数多く取りそろえる「SAKE LABO」などの店舗が期間限定で登場。「SAKE LABO」では、「淡麗辛口」「芳醇甘口」などの飲み口によって分類したさまざまな銘柄のカップ酒や、酒に合うつまみを提供している。

「食」ゾーンの「SAKE LABO」

カップの日本酒を数多くそろえる

また、店舗奥には62席を備えたカフェスペースも設置。既存の「HANDS CAFE」で展開してきたメニューに加え、同店だけのオリジナルメニューとして、「ライスプレート ~ローストビーフ~」(1,350円)なども用意する。

店舗奥にはカフェスペースも

「ライスプレート ~ローストビーフ~」(1,350円)

"日本初"のレストランも!

物販店やカフェだけでなく、バラエティー豊かなレストランにも注目したい。「東急プラザ銀座」に登場する日本初出店のレストラン4店舗を紹介しよう。

地下2階の「キャビアハウス・プルニエ」は、海外の主要空港でシーフードバーや高級食材販売などを展開するキャビアハウス&プルニエの新業態店舗だ。同店では、キャビアやスモークサーモン、フォアグラなどを使ったラグジュアリーなサンドイッチ(880円~6,000円・税別)を楽しめる。テイクアウトも可能で、ホームパーティーなどの手土産としても喜ばれそう。

地下2階「キャビアハウス・プルニエ」

「キャビア」(6,000円・税別)などのラグジュアリーなサンドイッチを提供

10階のレストランフロアには、ハワイ島で朝から行列のできるレストランとして知られているという「Guy&Jo's Hawaiian Style Cafe(ガイ アンド ジョーズ ハワイアン スタイル カフェ)」が出店。直径28cm超のパンケーキ(1,800円~)をはじめ、「大人のハワイアン」をキーワードにしたサービスやメニューを展開する。

10階「Guy&Jo's Hawaiian Style Cafe(ガイ アンド ジョーズ ハワイアン スタイル カフェ)」も日本初出店

直径28cm超のパンケーキ(1,800円~)は、2枚重ねのタイプもあるとか

10階のタイレストラン「SENGDEE TERRACE(センディー テラス)」

同じく10階には、タイ東北部であるイサーン地方の料理を提供する「SENGDEE TERRACE(センディー テラス)」が登場。郷土料理である丸鶏のロースト「ガイヤーン」(1,480円~)をはじめ、唐辛子の辛味が強いイサーン料理をバラエティー豊かに取りそろえる。

辛味の強いイサーン料理には、ビールがよく合う。タイの地ビールとして有名な「シンハービール」のほか、同店オリジナルの「センディーオリジナルクラフトビール」、独自のフィルターで風味をつけた「ランドルフレーバービール」の3種類のビールを飲み比べられる「飲み比べセット」(1,080円)がオススメだ。

「飲み比べセット」(1,080円)がオススメ

最上階である11階にオープンする日本初出店店舗は、モダンギリシャレストラン「THE APOLLO(アポロ)」。オリーブオイルや野菜、魚介類をたっぷり使ったギリシャ料理を複数人でシェアするスタイルで提供する。

塩気の効いた牛乳由来のフェタチーズにトマト、キュウリ、オリーブを合わせた「グリークサラダ」(1,600円・税別)や、ラムの肩肉を10時間煮込みオーブンで1時間焼き上げた「ラムショルダー ザジキソースとレモン」(3,200円・税別)、レモンの風味を生かしたメレンゲをのせた「"レモンパイ" アポロスタイル」(1,600円・税別)などを用意する。

最上階にはモダンギリシャレストラン「THE APOLLO(アポロ)」が登場

左手前から時計回りに、「グリークサラダ」(1,600円・税別)、「ラムショルダー ザジキソースとレモン」(3,200円・税別)、「タラマサラータ」(1,200円・税別)、写真は試食用として1人前に取り分けたもの

「"レモンパイ" アポロスタイル」(1,600円・税別)、写真は試食用として1人前に取り分けたもの

買い物に、プレゼント選びに、食事に、あるいは散歩の休憩にと、人々が銀座で過ごすあらゆるシーンにフィットしそうな「東急プラザ銀座」。開業発表会で語られた通り、同施設が位置する数寄屋橋交差点が"大人のスクランブル交差点"となる日は遠くないかもしれない。

※記事中の情報は2016年3月取材時のもの。税別表記のあるもの以外、価格は全て税込