東武東上線、西武池袋線・西武有楽町線、東京メトロ副都心線、東急東横線、みなとみらい線の5社相互直通運転区間を走る速達性の高い列車の愛称名が「Fライナー」となり、26日のダイヤ改正に合わせて運行を開始した。

東急東横線を走る「Fライナー」特急。専用ロゴも使用開始された

「Fライナー」は平日・土休日の日中時間帯を中心に、東武東上線の直通列車と西武池袋線・西武有楽町線の直通列車をそれぞれ30分間隔で運行。小竹向原~元町・中華街間は日中おおむね15分間隔で「Fライナー」が行き来するダイヤとなる。専用ロゴも製作され、駅や車両の列車種別表示などに使用された。

同列車は路線ごとに列車種別が異なり、東急東横線では「Fライナー 特急」、東京メトロ副都心線では「Fライナー 急行」と案内された。ダイヤ改正と「Fライナー」を紹介する車内アナウンスも行われ、利用者も新たな愛称名に興味を持った様子。車内に「Fライナー」の広告ポスターも掲出され、「5社直通の最速電車」として、川越駅(東武東上線)や飯能駅(西武池袋線)、元町・中華街駅(みなとみらい線)などの目的地へ乗換えなし・追加料金なしで行けることがアピールされていた。

東武東上線は今回のダイヤ改正で、「Fライナー」を中心に東京メトロ副都心線直通列車による東上線内急行運転を開始。日中時間帯、副都心線直通の「Fライナー」急行と東上線池袋駅発着の急行がそれぞれ30分おきの運行(和光市~森林公園間は15分前後の間隔で急行を運行)となる。東上線準急(池袋~成増間の途中駅は通過、成増駅から各駅に停車)は増発され、一部列車は和光市駅で「Fライナー」に乗り換えられる。

東武東上線の「Fライナー」は急行として運行される

新たな愛称名「Fライナー」の「F」は、「Fukutoshin(副都心)」をはじめ、速達性をイメージさせる「Fast」、5社相互直通運転を示す「Five」の頭文字でもあるとのこと。同列車の西武池袋線・西武有楽町線における種別は快速急行、東武東上線と東京メトロ副都心線の種別は急行、東急東横線・みなとみらい線の種別は特急となる。