JR東日本はこのほど、タブレット端末による多言語での情報提供や無料公衆無線LANの拡大をはじめとする訪日外国人旅行者の受け入れ体制強化策をまとめた。

特急「成田エクスプレス」の車内で「JR-EAST FREE Wi-Fi」サービスも開始される

災害時の避難誘導や輸送障害発生時の案内などに活用するため、各駅に配備しているタブレット端末に、4言語(日中英韓)の音声と文字で情報を案内できるアプリを導入。東京駅・品川駅・成田空港駅などサービスマネージャー配置駅49駅で3月末から導入し、他の駅や乗務員への拡大も予定している。

現在、41駅と5カ所の訪日旅行センターに整備している外国人旅行者向け無料公衆無線LANサービス「JR-EAST FREE Wi-Fi」は、さらに提供場所が拡大される。3月25日以降、訪日外国人旅行者の利用が見込まれる47駅で順次サービス提供を開始する。あわせて「成田エクスプレス」全22編成の車内でも、3月下旬以降、「JR-EAST FREE Wi-Fi」のサービスを順次開始する。

外国人向けの案内情報発信も強化。NTTアドとJTB総合研究所が提供する無料アプリ「Japan Travel Guide」内で、JR東日本グループの鉄道利用案内や駅ナカ・ショッピング情報などの配信を4月15日から開始する。4月1日からは、新幹線車内誌「トランヴェール」の要約版を英語・中国語(繁体字・簡体字)・韓国語でインターネットに公開する。

日本を初めて訪れる旅行者などを対象に、鉄道の利用方法を案内する動画も制作。インバウンドパス類の購入・引換え・利用方法や「Suica」の利用方法、列車・駅の利用マナーなど4種類の動画を作り、3月28日からYouTubeなどで公開する。