三菱航空機は3月2日、次世代リージョナルジェット機MRJ(Mitsubishi RegionalJet)に関するWEB情報発信ツール「MRJ Newsletter」第10号にて、2月のトピックスを発表。飛行試験の再開のほか、エアロリース社の購入に関する基本合意、シンガポールエアショー2016への出展について報告している。

飛行試験6回目の様子

2015年11月11日に初フライトとなった飛行試験機初号機は、フィードバック改修作業を完了し、2016年2月10日より飛行試験を再開した。その後も太平洋側の空域にて継続的に実施しており、各種機能確認や飛行領域拡大など順調に試験項目を消化。2月中に4回の飛行試験を行い、これまでに計7回の飛行試験を実施している。今後については、3月以降も国内での飛行試験を継続し、米国における飛行試験へと移行する。

三菱航空機の森本浩通社長とエアロリース社のジェップ・ソーントン代表

エアロリース社との基本合意は、MRJ90を20機(確定10機、オプション10機)の確定発注に向けたもので、この基本合意をもとに早期に正式契約を締結する予定となっている。今回は、航空機リース会社との初の基本合意であり、正式契約になれば、2015年1月にJALの32機以来の確定発注で、MRJの合計受注機数は427機(確定233機、オプション170機、購入権24機)となる。

シンガポールエアショー2016に出展

基本同意がされたのはシンガポールエアショー内でのことで、このエアショーは2月16日~19日、シンガポール・チャンギ国際空港に隣接するエキシビジョンセンターにて開催された。同イベントは2年に1度開催されるアジア最大のエアショーで、MRJは2008年より出展し、今回が5回目の参加となった。ブースでは、実物大のキャビンモックアップとフライトデッキディスプレイが展示された。

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