JR北海道は10日、北海道新幹線新函館北斗駅に日本を代表する彫刻家・デザイナーの五十嵐威暢氏による大型パブリックアートを設置すると発表した。

大型パブリックアートの設置イメージ

五十嵐氏は北海道滝川市出身。ニューヨーク近代美術館をはじめとする世界35カ所以上の公立美術館に作品が永久保存されるなど著名な芸術家で、北海道内にも札幌駅の星の大時計やJRタワーのロゴマークをはじめ、多数の作品があるという。

新函館北斗駅に設置されるのは手吹きガラスを使った新しい光の造形作品で、作品名は『ムクムク 水と光と大地に捧げる詩』。大きさや色合い、形状の異なる5つの大型ガラス作品で、新函館北斗駅から程近い大沼国定公園の自然などを表現する。

寒色系のガラス作品2個で、「大沼・小沼」「じゅんさい沼」の形や湖面の表情、周辺の透明な光や空気を表現。大沼公園を彩る花や北斗市の花であるマリーゴールドをイメージした暖色系のガラス作品も2個設置。残りの1個は緑系のガラスを使った作品で、大沼にそびえる駒ヶ岳と木々のこもれ日などを表現する。

新幹線改札口正面の自由通路上部壁面に5個を並べる形で設置する予定。駅舎開業に先立ち、3月19日に五十嵐氏や自治体関係者など臨席のもと、設置セレモニーを実施する。