JALとANAグループはこのほど、4月1日~5月31日航空券発券分の国際線旅客「燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)」を全線で適用しないことを発表した。非適用となるのは2009年7月~9月以来、約7年ぶり。

燃油サーチャージは、原油価格に応じて航空会社が運賃に上乗せして利用者に請求しているもので、両社では、2カ月ごとに直近2カ月間の燃油市況価格平均に基づき見直している。

2015年12月~2016年1月の「シンガポールケロシン市況価格」2カ月平均は、1バレルあたり42.98米ドルだった。これに同期間の為替平均1米ドル120.14円を乗じたシンガポールケロシン市況の円貨換算額は、6,000円を下回る5,163円に。よって4月~5月に発券される航空券には燃油特別付加運賃を適用しないことになった。

現在、日本からの燃油サーチャージ(片道)は、北米や欧州が7,000円、ハワイやインドが4,000円、タイやシンガポールが3,000円、ベトナムやグアムが2,000円、中国や台湾が1,500円、韓国が300円となっている。