東急電鉄が運営する田園都市線宮崎台駅直結の施設「電車とバスの博物館」が2月19日、リニューアルオープンする。車両をデザインできる「キッズシミュレーター」を新たに導入するなど、親子で楽しめる設備の充実を図る。

「電車とバスの博物館」B棟1階に新設される「キッズシミュレーター」

「電車とバスの博物館」は1982年、田園都市線高津駅前にオープン。2003年に現在の宮崎台駅前(高架下)に移転した。現在地での営業開始から10年以上経過したことを機にリニューアル工事が行われることになり、9月27日をもって一時休館。2月19日のリニューアルオープンで新たなコンテンツを導入するとともに、A棟・B棟の各フロアにフロア名称を付け、「お客さまにわかりやすいゾーニング」をめざす。

新設の「キッズシミュレーター」はB棟1階「キッズワールド」に導入され、親子で並んで操作できるベンチシートを設置。シミュレーター運転中に対向車両として登場する5000系は好みのデザインに変更でき、専用サイト(2月15日頃オープン)または博物館内の専用パソコンにて、好みの色やスタンプで5000系車両をデザインできるという。デザインした車両のペーパークラフトも1枚200円で購入できる。「キッズワールド」ではその他、プラレールで遊べる「プラレールコーナー」も新設される。

「パノラマシアター」ショータイムに向谷実氏作曲のBGMも

A棟は4階が「エントランス」、3階が「パノラマワールド」、2階が「ゾーン3450」、1階が「シミュレーターワールド」のフロア名称に。4階「エントランス」では、駅からの通路に子供たちの描いた絵を展示する「キッズスケッチプロムナード」を設置する。

3階の「パノラマシアター」は演出を一新し、ショータイムのBGMに鉄道好きで知られる向谷実氏(ミュージシャン、音楽館代表取締役社長)作曲のオリジナルBGMを採用。夜明けから終電後までの東急線の1日を演出する。ショータイム以外の時間帯には、短編映画『電車を運転する仕事』『運行を支える仕事』を放映。オープニング・エンディングの楽曲は鉄道好きの音楽ユニット、スギテツが担当する。3階に「Nゲージパーク」(有料)も新設され、来場者が持参した車両をNゲージジオラマで走らせることも可能だ。

A棟3階「パノラマワールド」に「東急ヒストリーコーナー」も設置

A棟1階「シミュレーターワールド」

2階にはデハ3450形のカットモデルが展示され、1階には運転台を新しくし、映像・走行音も忠実に再現した「8090系運転シミュレーター」(有料)、乗務員訓練用のCGソフトを小さな子供でも運転できるように設定した「東横線CGシミュレーター」が設置される。

リニューアルオープン後の「電車とバスの博物館」の開館時間は10時から16時30分まで(最終入館は16時)、休館日は毎週木曜日(木曜日が祝日の場合は翌日)。入館料金は大人(高校生以上)200円、3歳から中学生まで100円。有料設備の料金は、「Nゲージパーク」が10分ごとに100円、「8090系運転シミュレーター」が1回300円となっている。