オウチーノはこのほど、「寿命」に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は12月11日~15日、20~59歳の男女863名を対象に、運営する「医師・病院検索サイト『ドクター・オウチーノ』」にて行われた。

理想の寿命は「80代」が最多

「あなたは、何歳まで生きたいと思いますか?」

はじめに「あなたは、何歳まで生きたいと思いますか?」と聞いた結果、「80代(26.3%)」が最も多く、次いで「考えていない(25.7%)」「70代(18.8%)」と続いた。年代別に見ても、全年代で「80代」がトップとなり、年代に関係なく、多くの人が「80代」で寿命を迎えたいと考えていることがわかった。

それぞれ理由を聞いたところ、「80代」と回答した人からは「平均寿命だから」という声が最も多く挙がった。また、「このくらいの年齢までだったら1人で生活できる自信があるから」(59歳/女性)といったように、80代を"健康でいられる限界"の年齢としている人も多かったほか、「孫の成長を楽しく見守りたいから」(58歳/男性)や「両親がこの年でまだ元気だから」(54歳/女性)といった声も寄せられた。

「70代」の理由としては、「自立していられる年齢だと思うから」が最も多く、次いで「個人年金が終わるので生活しづらくなるから」(42歳/女性)や、「せっかくなので年金を10年くらいもらいたいから」(55歳/女性)など、"年金関係"の理由も見受けられた。

そのほか、「50代以下」や「60代」の理由では「あまり長く生きていても衰えていく自分を見たくないから」(28歳/女性)や「金銭面と健康に不安があるから」(36歳/男性)といった声が多く並んだ。

男女ともに「配偶者と同じくらいの寿命」を希望

「配偶者やパートナーよりも長生きしたいと思いますか?」

次に、「配偶者やパートナーよりも長生きしたいと思いますか?」と尋ねたところ、「配偶者より長生きしたい(22.0%)」「配偶者と同じくらいのタイミングで寿命を迎えたい(48.2%)」「配偶者より早く寿命を迎えたい(29.8%)」となった。また、男女別に見ると、「配偶者より長生きしたい」という男性14.4%に対し、女性は28.1%と、女性の方が「配偶者より長生きしたい」と考えている人が多いことが分かった。

「配偶者より長生きしたい」理由について聞いたところ、「子どももいないので、せめてもの感謝の気持ちを込めて看取ってあげたい」(44歳/女性)や「最後の後始末をしたいから」(48歳/男性)など、「看取りたいから」という声が最も多く寄せられたほか、「1人の時間を楽しみたい」、「配偶者を1人にはできないから」といった意見も目立った。

「配偶者と同じタイミングで寿命を迎えたい」理由の1位は、「配偶者に先立たれて、その先生きていける気がしないから」(28歳/男性)や「老齢期の一人暮らしは寂しいから」(53歳/女性)など、「1人は寂しいから」というもの。次いで「残すのも残されるのも辛いから」「迷惑をかけなくて済むから」などの声が挙がった。

また、「配偶者より早く寿命を迎えたい」という人の理由では、「家族が死ぬのを見たくないから」(46歳/男性)や「配偶者の死を受け入れることができるかどうか不安だから」(51歳/女性)など、「見送るのは辛いから」という意見が最多。そのほか「1人は寂しいから」「1人では何もできないから」という意見も見受けられた。

寿命を迎えるまでに「旅行」がしたい!

最後に「寿命を迎えるまでに必ずしたいことを3つ挙げるとしたら何ですか?」という質問を実施。その結果、全年代を通して「旅行」が最も多く、具体的には「地中海クルーズ/古代ローマやイタリアの歴史が好きだから、年金をもらえるほどの年齢になった時にご褒美として」(32歳/女性)や「夫婦だけでの旅行/子どもが生まれてから行っていないから」(40歳/女性)、「昔出かけた所へ再訪問の旅行/思い出の場所を再訪問し過去の記憶を呼び戻し、当時の心境に戻りたいから」(57歳/男性)などが挙がった。