ところ変われば結婚式も変わる。海外ではどんな結婚式が行われているのだろうか。また、日本とどんなところが違うのだろうか。日本に住む外国人20人に教えてもらった。

Q.あなたの母国の結婚式はどんなものですか? 独特な習慣、日本と違うところも教えてください。

にぎやか!

・「いっぱい食べて飲んで踊る、終わり無きスピーチはなし」(フランス人/35歳/男性) ・「日本のように両親へのお手紙とかあまりなくて、基本にぎやかで楽しい雰囲気ですね。感動的なシーンあまりないかもしれません」(台湾人/30歳/女性)

・「結婚式自体は同じですが、内容が違います。母国ではお金がある人は高級なホテルで、一般の人は近所の披露宴式場かお家の近くにテントを設置し、ベリーダンスやタンヌーラ等民族舞踊で盛り上がる」(エジプト人/33歳/男性)

人がたくさん来る

・「中国の結婚式はもっとにぎやかだと思う。中国の場合、自分の知らない人(両親の同僚など)もたくさん来る」(中国人/28歳/男性)

・「たくさんの親戚を招待してパーティーをするんです」(ベトナム人/36歳/男性)

・「500人以上の友人などを呼ぶ」(インドネシア人/36歳/男性)

長い

・「家族、親しい友人たちと行う。時間制限なく、遅くまで飲食を共にして祝う」(チェコ人/58歳/男性)

・「結婚式も昔から変わりましたが、日本と違うところは教会に行った後、市役所等で参列者の前で入籍します。最後はレストランやガーデンでパーティーを開いてます。パーティーが時間が長くて、終わりがない場合もあり、短くても夜中2~3時までから朝までやる場合もあります」(ブルガリア人/33歳/女性)

・「式ばったものではなく2日ぐらいかかる披露宴みたいのものです」(ポーランド人/30歳/女性)

そんなにお金がかからない

・「現代的な結婚式としては同じだが、日本のように披露宴が長くはない。それと、祝儀は日本は明らかに高いと思う」(韓国人/34歳/男性)

・「イランの結婚式は基本的に夜に行われます。遠い親戚までも誘われますから基本的にゲストの数が日本の結婚式より多いです。後は日本では結婚式に参加するときお金をご祝儀に包んであげますが、イランでは結婚式に参加する費用は一切かかりません。ほとんどのコストは夫の家族に負担され、ゲストからお金の要求はありません。近い親戚からは高級なギフトがあるだけです」(イラン人/28歳/女性)

・「日本の結婚式を見たことがないですが、値段が高いと聞いています。母国の結婚式はそんなにお金がかからないし、そんなに重要でもないです。ホテルには行かないし、たくさんの友達や同僚をよばないです。結婚は『一番大きいイベント』と言う感じがしないから、それにお金をあまり使ったら浪費になるという考え方です」(ロシア人/31歳/女性)

その他

・「披露宴が始まる前に早く到着する人たちは麻雀をして暇をつぶす」(香港人/34歳/女性)

・「披露宴の時間は定刻より30分遅れて始まることです。また、偉い人は遅れて来るのが普通です」(マレーシア人/31歳/女性)

・「最近の結婚式は日本と少し似ています。大体の場合は、男性会場と女性会場が別々になっていて、最後に花嫁と花婿だけ合流して、自分の家、あるいはホテルに向かいます」(シリア人/35歳/男性)

・「母国では、習慣として、教会で、キリスト教の儀式を行います。最近、非宗教的な結婚式が増えています」(ギリシャ人/33歳/男性)

・「日本と同じです」(ウクライナ人/25歳男性)

・「式は教会でやることが多いです」(フィリピン人/35歳/女性)

・「最近、教会式が減っています。登記所でシンプルな結婚式が多いです」(イギリス人/31歳/女性)

・「来賓をとにかく満足いくまで楽しませたり、ごちそうしたりします。お返しといった記念品を挙げません」(モンゴル人/39歳/女性)

母国の結婚式については、日本と比べてもっと「にぎやか」「人がたくさん来る」「お金がかからない」という声が複数挙がっていた。「時間制限がない」(チェコ人)、「自分の知らない人もたくさん来る」(中国人)、「ご祝儀はいらない」(イラン人)といった回答も。

そのほか、「早く到着したら麻雀をして暇をつぶす」(香港人)、「偉い人は遅れて来るのが普通」(マレーシア人)、「男性会場と女性会場が別々」(シリア人)など、日本から見るとユニークな習慣もあった。

※写真と本文と関係ありません