日産自動車は9日、100%電気自動車(EV)「リーフ」が12月で販売開始5周年を迎え、累計販売台数は2016年1月に20万台を達成する見込みだと発表した。
2010年12月に販売が開始されたリーフは、過去5年間の走行距離が累計20億キロメートル(約12億マイル)を超えており、5年間の実績から削減されたと推測されるCO2の排出量は約32万8,482トン以上にのぼるという。また、販売当初から同車は世界で高い評価を受け続けており、これまでに「日本カー・オブ・ザ・イヤー」「ヨーロピアン・カー・オブ・ザ・イヤー」、そして「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」を含む、合計92の様々な賞アワードを受賞している。
同社のEV開発における歴史は古く、68年前の「たま電気自動車」にさかのぼる。その後も自社でのEVバッテリーの研究開発に取り組み、鉛からニッケル水素、そしてリチウムイオンへと進化させてきた。そして、1996年に世界ではじめてリチウムイオンバッテリーを搭載した「プレーリージョイ EV」を発売。このように、長い期間の実績に裏付けられた経験やノウハウによって、同業他社よりも早く2010年に世界初の量産型電気自動車リーフを、日本と北米で発売することができたのだという。
また、同社はインフラ整備にも力を入れており、30分で80%まで充電が可能な急速充電器(CHAdeMO Quick Chargers)の数は全世界で1万基に到達する勢いで拡大。このうち約6,000台が日本に在り、世界最大の急速充電ネットワークを築いている。
2015年11月に北米で販売を開始した最新のリーフには、一回の充電で可能な航続距離を従来から20%以上伸ばした大容量30kWhの駆動用リチウムイオンバッテリーを搭載したモデルが加わった。30kWhバッテリー搭載モデルは、日本では12月24日から、欧州では2016年1月からの発売を予定している。