お笑いタレントのビートたけしが6日、東京・青海のフジテレビ湾岸スタジオで行われた同局系バラエティ特番『Cygames THE MANZAI 2015 プレミアマスターズ』(20日19:00~21:54)の収録後に取材に応じ、昨年までの賞レース形式の審査員に「つまんねぇタレントが何言ってやがんだ」などと毒舌を連発した。

『Cygames THE MANZAI 2015』最高顧問のビートたけし

同番組は昨年までは賞レース形式で開催していたが、今年から人気コンビが次々にネタを披露する形に変更。たけしは「順位つけるっていうのはおかしい。(漫才に)記録っていうのはない訳だから」と話し、「やっぱり今回のやり方がベストだと思う」と歓迎した。

賞レース形式への批判の矛先は審査員にも。たけしは「お前らが漫才に評価するなっていう気もあるんだよね。お前の現役んとき、そんなに人に言えたような芸してねぇだろって言いたいやつがいっぱいいた」と秘めていた感情がわき上がり、「(西川)きよしさんがいるから、どうにかもってるようなもんで、あとはつまんねぇタレントが何言ってやがんだ」とまくし立てた。

さらに、たけしの不満は他局の『M-1グランプリ』の審査員へ。こちらは現役で漫才の舞台に立つ歴代王者が審査員を務めたが、「同業者が同業者を選ぶんだよな。俺だったら『こいつら絶対俺を追い越さないだろうな』ってのを選ぶもんな」と指摘した。

そこから映画界にも飛び火し、「映画の賞だってひでぇもんだよ。カンヌとかベネチアで、えーこんな映画が?っていうのが(受賞して)、選んでるのが映画監督だからね」など、たけしの毒舌は止まらず、MCのナインティナイン・岡村隆史は「審査する側の人たちも本当に大変だと思いますよ」とフォローするのが精いっぱいだった。

(左から) MCのナインティナイン矢部浩之・岡村隆史、ビートたけし

今回は、賞レースの緊張感がなくなったためか、各コンビがのびのびと漫才を披露し、矢部浩之は「誰が一番っていうより、みんな面白い」と大満足。中には下ネタを連発するコンビも現れ、特にナイツ・塙宣之の"つかみ"のひと言には、たけしも岡村も大喜びで、たけしは本番中に「共産主義だったら死刑だよな。日本は幸せだよ」と、しみじみ語っていた。

また、ウーマンラッシュアワーは、村本大輔がネタ中に暴走し、持ち時間を大きくオーバーするハプニングも。岡村は「ああいうことすると、もう呼ばれなくなりますよ」と忠告していた。

今回の『Cygames THE MANZAI 2015 プレミアマスターズ』は、テーマソングや登場音の出囃子(でばやし)を、東京スカパラダイスオーケストラが担当。出演漫才師は、ウーマンラッシュアワー、おぎやはぎ、海原やすよともこ、キャイ~ン、サンドウィッチマン、タカアンドトシ、チュートリアル、ナイツ、中川家、NON STYLE、博多華丸・大吉、爆笑問題、ハマカーン、パンクブーブー、フットボールアワー、ブラックマヨネーズ、ますだおかだ、矢野・兵動、笑い飯といった人気と実力を兼ね備えたコンビが勢ぞろい。ここに、『M-1グランプリ2015』王者に輝いたトレンディエンジェルと、12日(15:35~17:30)に放送される『Cygames THE MANZAI 2015 プレマスターズ』で勝ち抜いた、数組の若手漫才師たちも出演する。

『THE MANZAI 2015 プレマスターズ』に出演するのは、アキナ、ウエストランド、エレファントジョン、オジンオズボーン、学天即、銀シャリ、三四郎、三拍子、磁石、ジャイアントジャイアン、ジャルジャル、笑撃戦隊、湘南デストラーデ、タイムマシーン3号、トレンディエンジェル、ニューヨーク、馬鹿よ貴方は、POISON GIRL BAND、メイプル超合金、和牛。