お笑いコンビ・徳井義実(40)と福田充徳(40)が、29日に放送されたテレビ朝日系特番『M-1グランプリ復活記念スペシャル 王者たちの緊急サミット!』(13:55~15:20)で、キャラ作りの迷走時代を振り返った。

チュートリアルの徳井義実(左)と福田充徳

漫才の日本一を決めるお笑いコンテスト「M-1グランプリ」が5年ぶりに復活し、決勝の模様が12月6日にテレビ朝日系で生放送される(18:30~)。そのことを記念して、『M-1グランプリ復活記念スペシャル』と題した特番で歴代の王者が集結。「今だから言える話」を中心に、エピソードトークを展開していった。

チュートリアルは2006年の第6回大会で優勝。最終決戦で審査員全員がチュートリアルを選び、初の「完全優勝」を果たした。しかし、それまではキャラ作りに悩んだ時代も経験。ネタを披露する際、徳井は白のタキシードを着ることもあり、あるプロデューサーからは「漫才はじまりにタップを踊れ」や「マジックを覚えろ」などとアドバイスされることもあったという。

一方で福田がそのプロデューサーから言われたのが、「お前はキャラがないから顔をテカらせろ」。当時は、汗ばんだ福田の顔に対して徳井が「テカテカやないかい!」とツッコミを入れるのがお決まりのやりとり。最初は「ホンマのテカり」だったが、プロデューサーからの「テカりが足りない」という指摘で、ベビーオイルでさらにテカらせるようになった。

商売道具となったベビーオイル。小分けにして管理するようになり、徳井は「僕は相方だからベビーオイルを塗っているのは知っていたんですよ。仕事のためだからしょうがない」と割り切っていたが、福田は後ろめたさのためか隠れて塗るように。当時の福田は、周囲に「塗ってない」とアピールしていたが、ベビーオイルでもテカりが足りなくなり、ついにはボクシングで使用するワセリンにまで手を出すようになったという。

福田の心情を、「めちゃくちゃ塗ることを嫌がっていたんです。塗ってまで笑いとってどやねんと本人も葛藤があって」と察していた徳井。「テカテカやないかい!」とツッコミを入れながらも内心は「こいつどんな気持ちで…」と複雑で、「せめて絶対ウケよう」と覚悟を決めていたという。そんな時代もあった2人だが芸人仲間の間ではコンビ仲が良いことでも知られ、徳井は「ケンカは1回もないです」と誇らしげに語っていた。