不動産経済研究所は17日、10月の首都圏のマンション市場動向を発表した。これによると、10月の新規発売戸数は2,921戸、対前年同月比で6.5%減となり、2カ月連続の減少となった。大型の発売が先送りとなったことによる。

10月の地域別発売戸数は東京都区部1,129戸(全体比38.7%)、都下436戸(同14.9%)、神奈川県675戸(同23.1%)、埼玉県441戸(同15.1%)、千葉県240戸(同8.2%)。東京都のシェアは53.6%だった。

月間発売戸数の推移(首都圏・近畿圏)2013年10月~2015年10月

新規発売戸数に対する契約戸数は2.010戸で、月間契約率は68.8%。前月の66.0%に比べて2.8ポイントアップ、前年同月の63.3%に比べて5.5ポイントアップとなった。

10月の地域別契約率は都区部66.3%、都下66.3%、神奈川県78.8%、埼玉県59.2%、千葉県75.0%。1戸当り平均価格、1平方メートル当り単価は、5,364万円、75.9万円。2015年9月は5,393万円、76.1万円だったため、前月比総額では29万円(0.5%)のダウン、1平方メートル単価は0.2万円(0.3%)ダウンしている。2014年10月は4,560万円、63.8万円だったため、前年同月比総額では804万円(17.6%)のアップ、1平方メートル単価は12.1万円(19.0%)アップしている。