NHKは10日、2015年度の中間決算(単体)を発表した。それによると、事業収入から事業支出を引いた事業収支差金は256億円の黒字となった。62億円の予算に対し194億円の収支改善となっている。

受信料は過去最高を更新

事業収入は3,424億円で、6,835億円の予算に対し50.1%の進捗。事業収入のうち受信料は3,316億円で、6,608億円の予算に対し50.2%の進捗となり、中間期の受信料として過去最高を更新した。事業支出は3,168億円で、6,773億円の予算に対し46.8%の進捗となった。

受信契約総数は31万8,000件(進捗率62.4%)、うち衛星契約数は43万2,000件(同71.9%)となった。

協会全体の経常事業収入(売上高)は同62億円増の3,432億円、中間事業収支差金(純利益)は同3億円増の247億円を確保し、増収増益となった。

総資産は前年度末比127億円増の1兆27億円と、初めて1兆円を突破。純資産合計は同257億円増の6,847億円。自己資本比率は同1.7ポイント増の68.3%となった。

資産・負債の状況(出典:NHK Webサイト)

NHK広報は、総資産が1兆円を上回ったことについて、「受信料の業績確保に向けた着実な取り組みや、効率的な事業運営を行ったことによる」と説明している。