NHKのBS時代劇『子連れ信兵衛』の記者会見が4日、東京・渋谷区のNHK放送センターで行われ、キャストの高橋克典、中村嘉葎雄、笹野高史、小島梨里杏が出席した。
13日からスタートする本作は、山本周五郎の時代小説『人情裏長屋』を実写化した作品。ひょんなことから赤ん坊の面倒を見ることになった浪人・松村信兵衛(高橋)。そんな信兵衛のもとには、様々な相談が持ち込まれ――というストーリーで、ドラマは毎週金曜20時から放送する。
“イクメン”侍を演じる高橋は、「何より自由なのは赤ちゃん。次に笹野さん。すごく楽しい現場です」と笑いを誘いつつ、実生活でも1児の父親ということもあり、「僕自身、育休をとって、おっぱいをあげる以外はすべてやっていたことが役に立った」とにっこり。続けて、「木刀でやっつける信兵衛は、真剣で人を斬らない。日本人の武士道の心が、人を生かす方に持っていく作りが面白い」と作品の手応えを語った。
また、特撮テレビドラマ『烈車戦隊トッキュウジャー』でヒロインを演じていた小島は、時代劇に初挑戦し、「初めて尽くしで緊張して、刺激的な毎日を送っています。克典さん自身にも恋しそうですが、信兵衛に想いを寄せながら演じていきたい」と意気込みを。そんな小島に、高橋は、「うちのチビが戦隊を見ていたので以前から知っていた。とても落ち着いていて、親戚の姪のように接してます」と優しく微笑みかけていた。
一方、「何よりうれしいのは、髪の毛がフサフサなこと。髪の毛がほっぺに当たるのが、とっても楽しい」と笑わせた笹野は、中村との共演に、「嘉葎雄さんは見てるだけで勉強になる。子どもの頃からスクリーンで見ていた人ですから、一緒にやれて幸せ」と感無量。高橋も、「嘉葎雄さんがキセルを吸う姿が、粋で格好良い。見とれてセリフを忘れちゃった」とエピソードを明かし、中村は、「褒めて頂いて、今日は来て良かった」と照れ笑いしていた。