日産自動車は東京ビッグサイトで開催中の「第44回東京モーターショー2015」にて、同社がめざす未来の電気自動車と自動運転を具現化した革新的コンセプトカー「IDS Concept」を公開している。

東京モーターショーで公開された日産「IDS Concept」

「IDS Concept」は、「あるときにはアクティブに運転を楽しみ、そしてあるときには運転から解放され、より創造的な時間を楽しめるものこそが、同社の自動運転車である」という考えを実現するための自動運転コンセプト「ニッサン・インテリジェント・ドライビング」を具現化したコンセプトカーとなる。

「ニッサン・インテリジェント・ドライビング」では、自動運転時にクルマがさまざまな運転操作を行うのはもちろん、加速やブレーキング、コーナリングなど、あらゆる場面においてドライバーの思いのままに動くこと、そして自らステアリングを握るとき、ドライバーが安心して意のままにクルマを操れるドライビングフィールを提供できることを目標としている。

「IDS Concept」では、自動運転となる「PDモード(パイロットドライブ)」、ドライバーの意思で操作する「MDモード(マニュアルドライブ)」を用意。PDモード時はステアリングホイールが存在せず、MDモードに切り替えることでインテリアがトランスフォームし、ステアリングホイール・メーター・ヘッドアップディスプレイなどが現れる。PDモードとMDモードでは、座席の向きや照明の色も変化し、PDモードのくつろげる空間とMDモードのドライビングを楽しむ空間という2つのインテリアを切り替えることもできる。

パワートレインはEV(電気自動車)で、60kWhの大容量バッテリーを搭載するとともに、高い空力性能を誇る低く構えたデザイン、フルカーボン製ボディの採用による軽量化により、長距離移動にも対応。スマートフォンなどから操作可能なリモート駐車(パイロットパーキング)技術、ワイヤレスで充電ができる非接触充電技術を搭載し、ドライバーは駐車から充電までの操作をクルマに委ねることも可能になるという。