ANAは10月17日、スター・ウォーズキャラクターの特別塗装機第一号「R2-D2 ANA JET」(ボーイング 787-9型機)による一般客を乗せた初の遊覧フライトを実施した。航空会社としては初のスター・ウォーズコラボということもあり、当日の参加者たちのコスプレにも並々ならぬ"愛"を感じた。ここで一挙に紹介しよう。
強いフォースに恵まれた参加者たち
同プロジェクトはウォルト・ディズニー・ジャパンとスター・ウォーズブランドを活用するプロモーション・ライセンス契約に基づいたもので、特別塗装機の発表を皮切りに2020年3月までの5年間にわたって実施される。この特別塗装機は3機予定しており、その第一号が今回のR2-D2 ANA JETである。
一般客を初めて乗せるR2-D2 ANA JET遊覧フライトには、「ANA PLANET Fan Photo投稿キャンペーン」および「ANAマイレージクラブ遊覧フライトキャンペーン」を通じて参加者を抽選。Fan Photo投稿は応募者560人から42人で当選倍率は約13倍、ANAマイレージクラブでは応募者2万7,315人から49人で当選倍率は約1,093倍にもなったという。
この運の強さに対し、同機の操縦を担当した町田直人機長は「強いフォースに恵まれている」とコメントした。この町田機長もまた、スター・ウォーズの大ファンだという。
一番人気は「ストームトルーパー」
当選を果たした91人はそれぞれ思い入れのあるキャラクターに扮して、R2-D2 ANA JETとの対面を待ち構えていた。安全面よりライトセーバーのような突起物を装備しての搭乗は予め控えてもらえるように連絡されていたようだが、スター・ウォーズにおいてはこれなくして語れないのであろう。搭乗手続き前の控え室では、ライトセーバーで遊ぶ子供の姿も見受けられた。
キャラクターの中で一番多かったのは「ストームトルーパー」だった。しかし、同じストームトルーパーでも趣はそれぞれ。「私はママだから……」と話されたストームトルーパーは、武器として魚を携えていた。
特に目立っていたのは「ダースベイダー」。完全オーダーメイドに身を包んだその姿はまさにダースベイダーそのもの。「5歳の時に親に見せてもらってから、もうのめりこんでしまって」という彼は、あまりに高額になるためコスチュームにいくらかかったのかを計算しないようにしているという。ちなみに、あの独特な効果音を生み出す機械のネジひとつとっても海外からの取り寄せらしい。
参加者に話を聞いてみるともう30年以上のファンという人も多く、他のイベントを通じてすでに交流のある人たちも多いようだった。中にはスター・ウォーズファンのイベントで出会ってこの3月に結婚したという夫婦や、スター・ウォーズファンの親の影響でスター・ウォーズが好きになったという子供もいた。
遊覧フライトの搭乗レポートは「ANAスター・ウォーズ特別塗装機に搭乗! 機内もR2-D2がいっぱい」からどうぞ。
R2-D2 ANA JETは10月18日より、羽田=バンクーバー線(ANA116便)から定期便として就航を開始し、順次アメリカ(サンノゼ・シアトル)やヨーロッパ(ミュンヘン・パリ・ブリュッセル)、シドニーや北京、ジャカルタなど世界各地に就航する。同機は国際線仕様機ではあるものの、10月20日、22日、31日の3日間限定で、羽田発着の宮崎/函館/松山/広島/鹿児島/伊丹線に導入される(機用品は国内線仕様を予定)。