NHK総合の木曜時代劇『ぼんくら2』の取材会が2日、東京・渋谷区のNHK放送センターで行われ、キャストの岸谷五朗、風間俊介、小西真奈美、加部亜門、松坂慶子が出席した。

NHKの木曜時代劇『ぼんくら2』の取材会に出席した小西真奈美、加部亜門、岸谷五朗、松坂慶子(左から)

昨年、放送された『ぼんくら』の続編となる本作は、宮部みゆきのミステリー小説『日暮らし』を実写化した人情時代劇。"ぼんくら"同心・井筒平四郎(岸谷)は、甥の弓之助(加部)らとともに、葵(小西)を殺した真犯人を追う――というストーリーで、ドラマは22日から放送スタートする(毎週木曜 20:00~)。

前作に引き続き、主人公の平四郎を演じた岸谷は「以前と全く同じカツラと衣装を着ると、平四郎はずっと生きていたんだと感じた。1を頑張ったこそ、2で良い雰囲気が出ている」とアピールし、「変わったことは、弓之助の背が伸びて声変わりしちゃったことくらい」と加部の成長に笑顔。また、本作のメインスタッフは、平均70歳を超えることを明かし、「素早い老人を初めて見ました。みんな肉体だけでなく、頭の回転も速い。充実した撮影でした」と振り返った。

一方、続編からの参加となった小西は、本作で初カツラ、初煙管を経験し、「カツラにも慣れず、タバコの煙の出し方も分からず、初めて尽くしだった。最初は色んなことがつかめずに、どうしていいか分からなかった」と緊張もあった様子。撮影中は、スタッフやキャストに助けられ、「みなさんに、孫のように可愛がっていただきました。丁寧に指導してくれて、色んなことを勉強しました。とても感謝しています」と笑顔を見せた。

また、本作の撮影は、真夏の京都で敢行。松坂は「この仕事を50年やっているけど、『お疲れ様です』の本当の意味が分かった」とあまりの暑さに辟易したようで、岸谷は、「松坂さんがアイスキャンディーを焼き鳥のように食べている姿を見るのが楽しみだった」と含み笑いでエピソードを披露。暑さでセリフが出てこなくなってしまったという加部も、「気が遠くなりそうな暑さの中で演じたのは、一生忘れません!」と恨み節で報道陣の笑いを誘っていた。