保温調理器を使って、時間と光熱費の節約を図りつつ、「茹 (ゆ) でないで茹でトウキビ」を作る方法に挑戦してみました。

真空保温調理器具の効果はいかに?

北海道では、トウモロコシをトウキビとよんでいますが、トウキビの旬といえば夏の終わりごろ。涼しいイメージが強い北海道でも、この時期はまだ暑い日も多く、トウキビは食べたいけれど、茹でるのが熱いし煩わしい。もったいないと思いながらもついつい、値段の高い「茹でたトウキビ」に手を出してしまいます。

そこで、家計節約のために保温調理器を使って、「茹でない茹でトウキビ」を作ってみました。使うのは買ったばかりの真空保温調理器具のみ。保温調理器は、「熱」を閉じ込めて調理を行う調理器具で、機能的には魔法瓶と似ています。毛布で包む方法や発泡スチロールを使う方法もありますが、ここでは真空保温調理器具の効果を試してみます。

材料

トウキビ

真空保温調理器

作り方

まず、トウキビは1本そのままでは鍋に入らないので、半分にします。鍋に水を入れて沸騰させ、塩を入れます。塩加減はお好みで。沸騰したところにトウキビを入れ、再び沸騰させます。

保温調理器のレシピ本などでは「数分沸騰させる」と紹介されていることが多いのですが、その必要はないような気がします。ここでは、沸騰したらすぐに保温調理器に鍋ごと投入します。

トウキビが浮いてくるので、適当な皿 (何でもOK、ここでは皿を使っています) を使って落としぶたにします。鍋のふたをして、鍋ごと保温調理器に投入します。

保温器の外側本体のふたをして、20分放置します (トウキビの量によって時間調整)。

放置時間は、さほど正確でなくてもOK (長く時間をおくと柔らかくなるだけで、食べるぶんには支障がないので)。

ざるにあげたところ。茹で上がりはこんな感じです。

保温調理器を使うメリットは以下の通りです。

・保温調理器に入れておくだけで、茹でずにトウキビを食べられるようになる

・光熱費の削減

・吹きこぼれがない

・火は使わないので、放置しても安心

・塩を入れて茹でた場合、時間の経過で表面がシワシワになるが、保温調理器だとシワシワになりにくい

・味や感触は、茹でたものと比較してもほとんど変わらない

逆にデメリットもあります。

・トウキビを半分にしなければ鍋に入らないこと

ここは、ちょっとガマン。

真空保温調理器、かなり使える調理器具だということを、あらためて実感しました。

執筆:佐藤陽子 (ベル・エキップ)