俳優の中川大志と、女優の山本舞香が16日、都内のスタジオで、11年ぶりに連続ドラマ化される『南くんの恋人~my little lover』(フジテレビで11月から全10話放送)の取材会に出席し、山本はCGでの孤独な撮影を「ずっと恥ずかしかった」と振り返った。

『南くんの恋人~my little lover』に出演する中川大志(左)と山本舞香

同作は、高校3年生の南くん(中川)と、突然身長15cm(原作では16cm)になってしまった女の子・堀切ちよみ(山本)との恋と同居生活を描いたラブストーリー。小さくなってしまった役を演じる山本は、CG処理を行うため、ほとんどのシーンを、1人でグリーンバック撮影した。胸キュンシーンも多かったそうで「1人(での演技)だったから、ずっと恥ずかしかったです」と、思い出しながら頬を赤らめた

一方の中川も、山本との掛け合いのシーンは、何もない相手に芝居をするという独特の撮影。リハーサルでは人形を相手にセリフを言うが、本番ではそれも撤去されてしまった。しかし、2カ月の撮影の間に「すごく不思議だったんですけど、人形が無くなっても実際にちよみがいて、表情があって動いているように見えてくるんです」といい、それゆえ「ちよみとの掛け合いは、すごくリアルに違和感なく演じられたんじゃないかなと思っています」と自信を見せた。

このように、中川との掛け合いシーンで、山本はカメラに撮影されていないが、実際にはセリフを合わせるために現場におり、ほかの出演者がクランクアップした後に、CGの撮影を2週間、単独で行っていた。山本は、1人での撮影を「(掛け合いを)思い出しながらやるのが大変でした」と苦労したが、完成映像を見て「目線がぴったり合って、すごいなと思いました」と感心していた。

『南くんの恋人』は、これまで、1990年に石田ひかり・工藤正貴、94年に高橋由美子・武田真治、2004年に深田恭子・二宮和也の主演でドラマ化されてきたが、今回の南くんは、学力優秀で超イケメンでツンデレという新たな設定を追加。さらに、コミカルなシーンも増やし、胸キュンしてしまうシーンは毎話盛り込まれている。

この胸キュンシーンは、台本にハートマークが入っているほどの念の入れよう。第1話から2人がぶつかってキスをしてしまうシーンもあり、山本は「本当にキュンキュンしてしまう」と見どころをアピールした。

今作は、世界的にヒットしたドラマ『イタズラなKiss2~Love in TOKYO~』のスタッフが再集結したこともあり、すでに、ヨーロッパ、アメリカ、カナダ、台湾、韓国、中国などでの配信・放送が決定。今回も世界でのヒットが期待されている。