栃木県日光市は9月15日、9月9・10日の台風18号による被害に関する日光市の被害状況と復旧状況について発表した。現在ではJR日光線も全線開通し、観光地も一部山間部を除いてほぼ通常営業をしている。また、現在不通となっている東武鉄道・野岩鉄道が開通するまでの間、無料シャトルバスを運行するなどの措置をとっている。

首都圏から日光市主要観光地までのアクセス

首都圏から日光市主要観光地までのアクセスに関して、自動車は一部迂回ルートを提示した上で通行止めの区間があり、電車等は野岩鉄道が全線運休となっているほか、東武鉄道の東部日光線と鬼怒川線の一部区間でバス振り替え運送対応となっている。現在不通となっている東武鉄道・野岩鉄道が開通するまでの間、無料シャトルバスを運行しており、東部日光線および鬼怒川線は1週間程度で復旧する見込みとなっている。

国道121号線(龍王峡=川治温泉間)と東武鉄道野岩鉄道が開通するまでの間、東武日光駅=川治ふれあい公園間で無料シャトルバスを運行する。上り便は9時発と11時30分発、下り便は14時発と16時30分発で、川治温泉組合に加盟している宿泊施設(一柳閣本館、祝い宿 寿庵、源泉の宿 らんりょう、登隆館、星野リゾート界 川治、明月苑、ゆけむりの里 柏屋)に宿泊する人が対象となる(希望者は各宿泊施設に要問い合わせ)。

首都圏から日光市主要観光地までの電車等の運行路線図

首都圏から日光市主要観光地までの電車等の運行路線図

首都圏から日光市主要観光地までの自動車でのアクセス(迂回ルート)

日光市内の主要観光施設等の営業状況・拝観状況等に関しては、鬼怒川・川治エリアでは鬼怒川ライン下りが9月20日まで運休(それ以降は状況を見て運行決定)、鬼怒川温泉ロープウェイが再開未定、きぬがわ高原カントリークラブは9月18日以降再開の見通し、鬼怒川カントリークラブは一部ホールで営業、上三依水生植物園は9月17日より再開の見通し、エーデルワイススキーリゾートは現在夏期休業中で紅葉ゴンドラは10月10日より営業となる。

湯西川エリアでは、平家の里が9月19日のより再開の見通し、湯西川水の郷は9月末まで再開なし、湯西川ダックツアー(水陸両用バス)は再開未定となっている。それ以外の日光東照宮などの奥日光・日光エリアや足尾鉱山観光などの足尾エリア、道の駅日光などの今市エリアは通常営業となる。

日光市内の主要観光施設等の営業状況・拝観状況等

現在、日光市としてもインフラ復旧に総力をあげて対応しており、「今後の災害・復旧情報に関しましては適切に情報発信を行い、お越しいただくお客さまの安全と安心を第一に取り組み、シルバーウィークを控え、秋の日光観光を満喫していただきたい」とコメントしている。最新のアクセス状況などは、日光市公式サイトで随時発表している。