■名前は言おう
・「自分の名前を名乗らずに人を呼び出したとき」(36歳男性/金属・鉄鋼・化学/技術職)
・「社名を言わずに『ハイ、○○です』と名乗って出る人がけっこういること」(32歳女性/マスコミ・広告/秘書・アシスタント職)
・「会社名を名乗らずに電話をかけて来て、要件を話し始めたとき……それが結構な大手企業のベテランさんだと知ってさらに驚いた」(32歳男性/通信/事務系専門職)
・「とある会社は非通知で電話をかけてくる」(27歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「内線で電話を受けたとき『はい』とだけ返事をして所属や名前を言わない……内線なので何処宛にかけられたかはわかるが、せめて名前は言うべきだと思った」(28歳女性/運輸・倉庫/販売職・サービス系)

■こんな応対はNG
・「『もしもし』と言われると個人の電話かと思う」(42歳女性/マスコミ・広告/事務系専門職)
・「へんな時間(早朝、業務時間以降であまりに遅い時間)に平気でかけてくるお客さん」(28歳女性/情報・IT/営業職)
・「すごく待たされた時、なかなか電話に出てもらえない時」(24歳女性/食品・飲料/専門職)
・「保留がながい」(35歳女性/医薬品・化粧品/専門職)
・「相手に保留無しに電話をつながれた時」(35歳女性/商社・卸/秘書・アシスタント職)

■呼び名
・「自社の上司を役職付きで呼ぶ」(42歳男性/商社・卸/その他)
・「上司や先輩をさん付けで呼んでしまう」(24歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「業務提携会社の応対時の上長の呼び方」(31歳男性/電機/技術職)

■声量にも注意
・「うるさく話をしている人」(29歳女性/情報・IT/営業職)
・「声が大きいと、周りに迷惑です」(31歳男性/マスコミ・広告/クリエイティブ職)
・「相手の声が大きすぎたとき」(31歳男性/運輸・倉庫/技術職)
・「声が小さくてなんてしゃべっているかわからない人がいる」(32歳男性/小売店/事務系専門職)

■総評
仕事で電話をかける際、受ける際にマナーが気になったことはあるか、という質問に「はい」と答えた人は28.3%という結果になった。他人の間違いだけでなく、自分でも迷う、マナーが合っているか不安になるという人も結構いた。

電話で気になること、まずはビジネスマンの永遠の課題である「敬語」「言葉遣い」について。新人の間違った敬語や失礼なタメ口は想像に難くないが、社会人歴10年以上経った人でも「慌てて尊敬語と謙譲語がめちゃくちゃになる」という声もあった。回答には「さようでございますか」が堅苦しすぎるのでは? という疑問が寄せられたが、へりくだり過ぎていて失礼な印象を与える、という説もあるらしい。相槌ひとつとっても奥深い。

「ガチャ切り」と「名前を名乗らない」というのは、間違いないマナー違反だ。切り方は、受話器は静かに置き、相手より先に切らないのが鉄則。社名や自分の名前を名乗らない人がいるなんて信じられないが、ベテラン社員でもやってしまうらしい。また内線になると途端に名乗らなくなる人もいるようだが、これに違和感を感じている声もあった。とにかく名前を言わないのは感じが悪いので、社外社内問わず避けるべきだろう。

その他、ビジネスで「もしもし」は使わない、忙しい時間帯を避けて電話する、相手を待たせない、など基本的なマナーができていない場合に気になるという意見が並んだ。ただ、「忙しい時間帯は避けるというが、会社により忙しい時間帯は異なり、何時がベストなのか分からない」と悩む声もあった。また社外に対しては上長に役職をつけないというのも基本だが、「業務提携会社を応対する時、上長をどう呼べばいいのか」という上級のお悩みも寄せられた。細かく悩みだすと本当に難しい。

マズい電話応対だと、自社の第一印象を悪くすることもある。怪しいと思ったらその都度ビジネスマナー書などで確認しておこう。

調査時期: 2015年8月12日~8月15日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性155名 女性145名 合計300名
調査方法: インターネットログイン式アンケート