マツモトキヨシホールディングスは11日、2016年3月期第1四半期の累計期間(2015年4~6月)における連結決算を発表した。それによると、純利益は前年同期比159.6%増の41億1,900万円となり、第1四半期として過去最高を更新した。訪日外国人観光客の増加によりインバウンド需要が拡大した。

営業利益は2.4倍、経常利益は2.2倍に

売上高は同17.5%増の1,313億3,000万円、営業利益は同139.0%増の66億100万円、経常利益は同117.4%増の72億2,100万円と、いずれも第1四半期として過去最高となった。

連結経営成績(累計)(出典:マツモトキヨシホールディングスWebサイト)

同社は、訪日外国人観光客向けの免税対応店舗を、繁華街や観光スポットなどに隣接する店舗、および今後の利用が期待できる新規店舗を含む176店舗に拡大。新規出店については、外国人観光客に特化した新業態の2店舗を含め、グループで32店舗(フランチャイズ1店舗を含む)をオープンした。

また、既存店舗の活性化を重点に14店舗の改装を行うとともに、将来業績に貢献の見込めない21店舗を閉鎖し、さらに7店舗のスクラップ&ビルドを実施した。これにより、今期末のグループ店舗数は前期末比11店舗増の1,539店舗となった。

通期の業績予想は、売上高が前期比5.0%増の5,100億円、営業利益が同13.4%増の200億円、経常利益が同9.8%増の220億円、純利益が同11.9%増の130億円を見込んでいる。