レクサスは5日、グローバルブランド広告キャンペーン「AMAZING IN MOTION」第4弾「SLIDE」で、2015年6月に発表したLEXUSホバーボードの全容を公開した。

LEXUSホバーボード

LEXUSホバーボードは、2つの低温保持装置の中で超電導体が液体窒素によりマイナス197度に冷却され、永久磁石のレールの上に置かれることで浮上する。レールの磁場がホバーボードの超電導体の中に「凍結」されることで、ボードとレールの間に一定の距離が保持されて浮くことができるのだ。この力は、ホバーボード上で人が立ったりジャンプしたりできるほど強いものだという。

LEXUSホバーボードのプロジェクトは、磁気浮上技術を専門とするIFW Dresdenおよびevico GmbHからの科学者チームの協力のもとで18カ月前に開始。ホバーボードのテストライダーを務めたプロスケーターのロス・マクグラン氏により、ドイツ・ドレスデンで大がかりなテストが行われ、その後もプロジェクトチームはテストを重ねてホバーボードの限界に挑戦し続けた。

水上を進むLEXUSホバーボード

LEXUSホバーボードと「GS F」

6月の発表以来、LEXUSホバーボードのテストは、スケートの要素と技術を組み込んだ特設のホバーパークにて進められた。ホバーパークに敷設するため、最長200メートルに及ぶ磁気のレールがドレスデンの施設からバルセロナに運ばれ、従来のスケートボードでは実現し得ない、水面上を走行するというような技も実現している。数々の受賞歴を持つヘンリー=アレックス・ルビン監督によりその様子は撮影され、動画が公開された。

LEXUSホバーボードの動画「SLIDE」には、2015年北米国際自動車ショーでワールドプレミアした高性能スポーツセダン「GS F」が登場。同動画は、レクサスの創造力と革新性を表現する「Amazing in Motion」キャンペーン第4弾の一環となっている。なお、LEXUSホバーボードはプロトタイプであり、販売の予定はない。