10月に公開される3DCGアニメーション映画『GAMBA ガンバと仲間たち』の特報とメインビジュアルが公開された。
公開された特報動画は、主人公・ガンバがビルから綱をわたって滑り降りる迫力のシーンからスタート。シリーズの魅力である、個性的なキャラクターたちの表情はもちろん、鳥の背中に乗って空に飛び立つ開放的な場面や、騒々しいネズミたちの世界も登場。最後には航海へと向かう船が出現し、これから始まる大冒険を予感させる内容になっている。
本作を制作するのは、『ALWAYS 三丁目の夕日』、『STAND BY ME ドラえもん』などのヒット作を世に送り出してきた映像製作会社・白組。企画構想から15年、総製作費20億にも及ぶ巨大プロジェクトとして始動し、製作期間10年を経て完成した。国内だけではなく世界を見据え、エグゼクティブ・プロデューサーには『スパイダーマン』、『アイアンマン』を手がけたマーベル・スタジオズの創設者であるアヴィ・アラッド、劇中曲には第86回アカデミー賞作品賞受けた『それでも夜は明ける』の楽曲を担当したベンジャミン・ウォルフィッシュを迎え、ドラマ『相棒』シリーズや『リーガル・ハイ』で知られる人気脚本家・古沢良太氏が脚本を務めるなど、トップクリエイターたちが集結した。
さらに、新たにコミュニケーション・ディレクターとして、松任谷由実、Mr.Childrenなどトップミュージシャンたちのアートワークや、NHK連続テレビ小説『てっぱん』のオープニングタイトルなどを手がけたアートディレクターの森本千絵氏の参加が決定。公開された本作のメインビジュアルも森本氏の手によるもので、原作本の表紙イラストの構図はそのままに、3DCGのキャラクターたちをコラージュした作品になっている。
子供の頃、「『ガンバの冒険』を見てガンバとその仲間に勇気をもらっていた」と話す森本氏は、「忘れかけていた勇気と仲間のこと、それを今だから伝えたい。残したい。そう思って、わたしもこの作品の仲間に入れてもらいました」と制作への参加理由を語る。担当したエンディング映像では、「見終わったあと、新しい現実の世界へ誘う一歩手前の力になれたら」という思いが込められているという。
『冒険者たち ガンバと15 ひきの仲間』は、小さなネズミたちが力を合わせて巨大な敵に立ち向かう壮大な冒険物語。1972年の刊行以降、TVアニメや劇団四季によるミュージカル公演などさまざまなメディアで展開された。作家・斎藤惇夫氏の児童小説『冒険者たち ガンバと15 ひきの仲間』を原作としたアニメとしては、『ガンバとカワウソの冒険』以来24年ぶりの映像化となる。
3DCGアニメ化にあたり、原作者の斎藤氏は、「半世紀近く前に書いた物語が、どんな映像で、どんな言葉と音楽で、今によみがえるのか、子どものように胸躍らせながら公開の日を待っています」とコメントを寄せている。
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