歌手の西野カナが、女優・桐谷美玲主演の映画『ヒロイン失格』(9月19日公開)の主題歌を担当することが8日、明らかになった。

西野カナ

幸田もも子の同名漫画(集英社刊)を原作にした映画『ヒロイン失格』は、恋に暴走する女子高生の七転八倒を描くラブ・コメディ作品。幼なじみの利太(山崎賢人)に恋する17歳のはとり(桐谷)は、自分が彼にとっての"ヒロイン"と思い込んでいたが、利太が地味な女子と付き合いはじめる予想外の展開に。フラれたはとりは学校一のイケメン・弘光(坂口健太郎)と交際することになり、映画ではそんな三角関係の中で彼女の奮闘する姿が描かれる。

発表された主題歌のタイトルは、「トリセツ」。西野はこのタイトルについて、「男性になかなか理解してもらえない女性の内面、乙女心を『取扱説明書』になぞらえて描いた曲」と説明する。映画の脚本を読んでから、楽曲の制作に取りかかったという西野。「普段はなかなか言えない本心を、あえてストレートに表現することで、一見ワガママにも思える女性の気持ちを『好きな人へのラブコール』として、いとしく受け取ってもらえたらと思って描きました」と、映画のヒロイン・はとりを意識した歌詞について語った。

曲を聴いた桐谷は、「女の子のちょっとワガママなところとか男の子に分かってほしいところとか、ぎゅぎゅっとつまっている可愛らしい歌詞なので、一度聞いたら思わず口ずさんでしまいます」とコメント。「映画の中のはとりともリンクするし、女の子ならわかるー!ってポイントがたくさんあります」と、女子ならではの目線で感想を語り、「エンドロールまでかわいい世界観に浸ってください!」と呼びかけた。

伊藤卓哉プロデューサーは、「少女漫画らしい王道ラブストーリーに、女の子のもつリアルな本音が加わる本作の主題歌にふさわしい方を考えた時に、迷いなく浮かんだのが、女の子のかわいらしいキュートさと、リアルな本音とが絶妙にバランスした曲を歌う西野さんでした」と起用理由を語る。完成した楽曲を受け取った時のことを、「タイトルの意外性に驚き、楽曲を聞いてまた驚きました」と振り返り、「映画『ヒロイン失格』の主題歌として完璧で素晴らしいのはもちろん、西野さんのまた新たな進化を感じていただける楽曲ではと思います。ぜひ、映画とあわせて見て聴いていただければ、さらなる化学反応を感じていただけると思います」とコメントを寄せた。

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(C)幸田もも子/集英社