トリドールは27日、マレーシアにおいて、同社の主力業態「丸亀製麺」の展開を決定したと発表した。28日からクアラルンプールに2店舗同時オープンし、2020年末までにマレーシア内で10店舗の展開を計画している。

同社は、東南アジアの優等生と称されるマレーシアに進出することで、ASEAN全体での丸亀製麺ブランドの浸透を図る。また、イスラム教徒の多いマレーシアには、イスラム教の考えに則った食事か否かを認証する、世界的に見ても厳格な基準を持つ国家認証機関があり、この機関の認証を得た食材のみを使用した繁盛店を作ることで、イスラム教を信じる多くの国々での店舗展開が可能になると考え、現地で2016年中の認証取得を目指しているという。

参考画像。左:丸亀うどんスティアシティモール店、右:丸亀うどんサンウェイブトラモール店

同国初となる2店舗は、クアラルンプール郊外と中心部にある異なる商業施設内に位置し、大勢の現地生活者が集まる。このため、メニューは日本国内と同じ讃岐うどんメニューに加え、初来店した人も食べやすいように現地化したメニューも提供する。また、価格面についても、既に進出済みの国や地域と同様に、日常的に利用できる和食となるよう現地ファーストフードと同等の価格帯に設定。例えば、「かけうどん」は9.80リンギット(約323円、1リンギット=33円にて換算)、「釜揚げうどん」は10.80リンギット(約356円)などとなっている。