5月15日、東京都・神田錦町にオフィスと商業施設からなる複合ビル「テラススクエア」がオープンした。「都心で出逢える、空と緑のテラス」として開業する同施設。その中には、初出店や初業態の飲食店も4店入っている。昼でも夜でも足を運びたくなる、その魅力をお伝えしよう。

「テラススクエア」北側エントランス

流れるようなデザインのオフィスエントランス

同施設は、地上17階地下2階建の複合ビル。1、2階に飲食店の入った商業施設、3階にカンファレンスホール、4~17階にオフィスが入っている。博報堂旧本館の跡地に建てられたため、1、2階の外観の一部がそれを復元したデザインとなっている。

1、2階部分は、「テラススクエア」がその跡地となる博報堂の旧本館一部を復元している

緑とアートが融合した庭園

ビルの足元には、オフィス敷地内とは思えない広場がある。

晴れた日に気持ちが良い庭園広場

彫刻家の長澤英俊氏がデザインしたアート作品と水路

彫刻家の長澤英俊氏のアート作品が広場に置かれており、訪れた人に安らぎを与えるデザインになっている。地域住民やオフィスワーカー、神田の町へ遊びに来た人たちに、ゆっくりとした時間を与えてくれることだろう。

初業態、商業施設初出店のグルメも!

館内には、さまざまなジャンルの飲食店計10店が入っている。初出店のカフェ「HASSO CAFFE with PRONTO」に加えて、初業態、商業施設初出店のお店が4店舗あるので紹介したい。

「鉄板焼バー Cava(サヴァ)?」は、お酒と鉄板焼きとラテン音楽、そして時々昭和歌謡が融合した初業態のバー。

「鉄板焼バー Cava(サヴァ)?」

内装もラテン風に

昼は、ビジネスマンにうれしいボリュームの「CAVA? ランチ(ドリンク付き)」(税込900円)が用意されている。鉄板で焼かれた大きな肉に、スープとライスとドリンクが付いた「CAVA? テッパンメインランチ」のほかに、「CAVA? ボウル」「CAVA? の皿メシ」の3種類ある。

「CAVA? テッパンメインランチ」(税込900円)

バータイムである夜は、「淡路産牛ミスジグリル ワサビソース」(税別1,900円)など鉄板焼きが楽しめる。ドリンクでは、「自家製サングリア」(税別500円)がおすすめだとか。

商業施設初出店の「神保町 青二才」は、日本各地の日本酒をシャンパングラスで楽しむバル。日本酒の種類に関わらず、グラスのサイズに合わせた均一値段となっている。3勺(税込370円)から飲むことができる(特別酒は税込750円から)。

店内にはボトルがずらり

同店には"利き酒師"が常駐しており、日替わりで60種類以上の中から自分好みの日本酒が見つかるという。また産地直送の魚は、日によって異なるので来店したときのお楽しみだ。

さまざまな日本酒が楽しめる(写真はオープン前の内覧会での様子)

開放的な雰囲気の「GARB pintino(ガーブピンティーノ)」は、"気取らず自分スタイルで食とお酒を楽しむ"がコンセプトのレストラン。店内は席によってガラッと雰囲気が変わるので、その日の気分に合わせて使うことができる。

にぎやかに楽しめるビッグテーブル

ゆっくりくつろげるカジュアルダイニング

ランチは、前菜とメインを好みで選べる「プリフィックスランチ」(税別1,350円)がおすすめだ。夜は魚料理、肉料理を含めた7品の「ディナーコース」(税別4,800円/税別6,800円の2コース)が用意されている。

デートにも向いている「ディナーコース」

「蕎麦 酔処 猿夢来庵(さむらいあん)」は、そばをつけ麺のように食べる「つけ蕎麦」の店。店内の壁には、京都在住の絵描きユニット「だるま商店」による壁画が描かれている。

オープン前の内覧会で絵描きユニット「だるま商店」がライブで店内壁画を描いた

夜は、大人の酔処として地酒や焼酎と、それに合うつまみが食べられる。

「肉汁つけそば」(税込1,000円)

この他に、クラフトビールが楽しめるビアバー「クラフトビアマーケット」、神保町で長く続いている本場のタイ料理店「メナムのほとり」、老舗の中国料理店「赤坂飯店」、九州・沖縄各地域から直送した食材を使用した「九州沖縄料理 ナンクルナイサきばいやんせー」が、出店している。弁当をランチタイム限定で販売する「弁当ステーション」、全235席のフードコート「テラステーブル」も。

全235席のフードコート「テラステーブル」

オフィスワーカーのための設備

また、カンファレンスホール「TKPガーデンシティPREMIUM神保町」には、広場や通りに面した二つのホールと三つの会議室が配置されている。全長60mの「ハーブガーデン」、日本初の飲食店特化型都市型農園「テラスファーム(屋上庭園)」もある。

貸会議室のティーケーピーが手がけており、設備も充実

会議だけではなく表彰式などにも使えるだろう

全長60mの「ハーブガーデン」

日本初の飲食店特化型都市型農園「テラスファーム(屋上庭園)」

神田と神保町の新しい名所として開業したテラススクエア。食を楽しむのもよし、仕事の合間に休憩に訪れるのもよし。緑あふれる同施設は、憩いの時間を与えてくれることだろう。

※記事中の情報・価格は2015年5月取材時のもの