送別会や、新人歓迎会など、会社内での飲み会が多いこの時期。飲み会終わりの二次会カラオケでふと悩むことはないだろうか。それは「何を歌えばいいの!?」という悩み。プライベートで行くカラオケであれば、同世代で趣味が同じ仲間であることが多いため、なにも考えずに歌ってもそこまでハズすことはない。しかし、それが上司や部下など、年齢幅も広く、好みの違う人たちが集まる会社でのカラオケとなると事態は一変する。"何を歌えば盛り上がるの……!?"。そこで今回は業務用通信カラオケシリーズ「JOYSOUND」を運営するエクシングの編成制作部 編成G ディレクター 横山愛莉子さんと古塩麻実さんにその悩みをぶつけてみた。

何を歌えばいいか教えて!

編成企画部 編成G ディレクター 横山愛莉子さん

――単刀直入に聞きます。上司とカラオケに行った場合、何を歌えばいいのでしょうか?

横山愛莉子さん(以下、横山さん):どの世代でも知っている楽曲が良いと思います。例えば、中島みゆきの「糸」がそうですよね。また、JUJUや徳永英明がカバーしている曲も皆さんが知っている曲が多いので分かりやすいと思います。

――なるほど。

古塩麻実さん(以下、古塩さん):カラオケは定番曲が強い傾向がみられます。カラオケの月間ランキングで10位くらいまでの楽曲は変動が少ないので、そこに入っている楽曲はオススメですね。また、MONGOL800やTHE BLUE HEARTSのようにCMでよく聞く楽曲も良いと思います。今なら映画『アナと雪の女王』の主題歌「Let It Go~ありのままで~」を期待している上司の方も多いのではないでしょうか。あとは映画『風立ちぬ』の主題歌「ひこうき雲」なども、お馴染みだと思います。

――今、世の中で流行っているものを取り入れることが大切なんですね。若手社員の場合、最初に歌わなければいけないときもあると思うのですが、その場合どのような楽曲がいいのでしょうか?

古塩さん:上司が30代くらいの方が多い場合であれば、やはり"勢い"のある楽曲が良いと思います。男性であれば、EXILE「Rising Sun」や三代目J Soul Brothers「R.Y.U.S.E.I.」がいいのではないでしょうか。見ているだけでも楽しくなりますし。あとはSEKAI NO OWARI「Dragon Night」、嵐「A・RA・SHI」ですかね。女性であれば、AKB48「恋するフォーチュンクッキー」やももいろクローバーZ「行くぜっ! 怪盗少女」、きゃりーぱみゅぱみゅ「にんじゃりばんばん」は、サビや振付けを知ってる人も多いので盛り上がると思います。

編成企画部 編成G ディレクター 古塩麻実さん

――EXILEや三代目J Soul Brothersを歌うとなると、かなりの歌唱力を求められると思うのですが。

古塩さん:歌が上手い下手より、勢いが大切だと思います。最初は恥ずかしいかもしれませんが、とにかく楽しんで踊れるような楽曲の方が場も盛り上がると思いますよ。もちろん上手く歌える人は思い切り聴かせてください(笑)。

横山さん:2次会でカラオケに行きそうだなと思った場合は、1次会の際に、さりげなく上司がどんな歌が好きかリサーチしておくといいかもしれませんね!

――デュエット曲でオススメなものはありますか?

横山さん:よく歌われているものでいえば、上司が40代であれば藤谷美和子・大内義昭の「愛が生まれた日」ですね。ほぼ間違いなく知っていると思います。50代であれば鈴木雅之&菊池桃子の「渋谷で5時」でしょうね。

古塩さん:デュエット曲でなくても、中森明菜や小泉今日子、松田聖子、BOØWY、TM NETWORKを一緒に歌ったり、上司の方に歌ってもらうようリクエストしてみると一気に打ち解けられるかも?上司が50代であれば、サザンオールスターズや山口百恵の楽曲をオススメします!

なんでも歌っていい時間が存在する!?

――盛り上げ楽曲をひと通り歌った後は何を歌えばいいのでしょうか?

古塩さん:中盤になるとフルコーラス歌うのがキツくなってしまうこともあると思うんです。そういう時にメドレーはつかえますよ。年代ごとのド定番曲がズラッと入っているシリーズもあるので。みんなで回しながら歌っても楽しいかもしれません。40代の方が上司であれば、1990年代前半の「ヒットソングメドレー」などがオススメです。

横山さん:場が馴染んできたら、徐々に、自分の好きな曲を入れても良いと思います。バラード楽曲であったり、シングル楽曲でないものですね。自分の趣味に寄っていっていいと思います。

古塩さん:今ならクマムシの「あったかいんだからぁ♪」、Dream5「ようかい体操第一」なんかを歌っても面白いかもしれませんね。ただ、カラオケにはストーリーがあるので、盛り上げ楽曲で温める時間から、みんなが趣味を出し始めるタイミングは見極めが重要です。コアなアニメソングなどはそんなタイミングを見つつ入れないとリスキーかもしれません。

――勢いがあれば、上手い下手は関係ないかもしれないのですが、やはりできれば上手く歌いたいんです。歌いやすい楽曲を教えて下さい。

古塩さん:一青窈「ハナミズキ」は、テンポもゆるく歌いやすいと思います。あと、いきものがかりの楽曲はリズムがとりやすいので、歌いやすいと思います。少し幅をひろげるなら、歌謡曲もわりと歌いやすい曲がありますよ。

――上司に好かれやすい楽曲はあるのでしょうか?

横山さん:定番演歌や歌謡曲を歌えるとカラオケが盛り上がると思います。石川さゆりの「天城越え」「津軽海峡・冬景色」は間違いありません。あと久保田早紀の「異邦人」や最近ですと、フジテレビ系連続ドラマ『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』主題歌として、一青窈が金井克子の名曲をカバーした「他人の関係 feat. SOIL&“PIMP”SESSIONS」もも歌詞がかっこよくてオススメです。

古塩さん:西野カナ「Darling」なんて歌ったらかわいいかも。あとは最初の盛り上げ楽曲でも出てきたAKB48、ももクロに加え、E-girls、KARA、少女時代みたいな踊れるアイドルグループ系ですかね。

同社サイト内でも上司を歌うことをオススメする曲を紹介している

――締めにオススメな楽曲を教えて下さい。

横山さん:SMAP「世界に一つだけの花」、加山雄三/谷村新司「サライ」、坂本九「明日があるさ」が王道ですね。勢いよく締めるならB'z「ultra soul」もありです。ハズさないと思います。

――最後に、送別会シーズンでもあるので、そこに適した人気楽曲を教えて下さい。

古塩さん:海援隊「贈る言葉」をはじめ、松任谷由実「卒業写真」、イルカ「なごり雪」、Kiroro「未来へ」とかはド定番ですよね。

横山さん:レミオロメン「3月9日」、Mr.Children「GIFT」、アンジェラ・アキ「手紙~拝啓 十五の君へ~」、SMAP「BEST FRIEND」なども根強い人気があります。

――ありがとうございました。

いかがでしたか?今回インタビューを実施してみて最もありがたがったのは"上司とのカラオケで重要なのは歌唱力でなく元気さ"であるということ。また、具体的な楽曲に関しても、今流行っている楽曲やCMなどで流れている楽曲でOKとのことだった。まとめると「盛り上げ楽曲」「デュエット楽曲」「流行りの楽曲」をひとつずつでも覚えておくと場を盛り上げることができそうだ。。社会人の皆さんは、来たる4月の歓迎会などに備え、このインタビュー内に出ていた楽曲をひとつ覚えてカラオケに臨んでみてはどうだろうか。なお、JOYSOUNDのWebサイトでは今回紹介した楽曲をはじめ、様々なオススメ曲が歌詞と一緒に紹介されているので、飲み会の前にチェックして自分にあった楽曲を見つけておくことをオススメしたい。