観光庁は26日、2014年第4四半期(10~12月)の宿泊旅行統計調査(暫定値)の結果を発表した。それによると、延べ宿泊者数は前年同期比2.0%増の約1億1,972万人泊となり、2期ぶりに増加した。外国人延べ宿泊数の伸びが日本人延べ宿泊数の減少をカバーした。

外国人延べ宿泊者数は同41.3%増の約1,237万人泊で、7期連続で前年同期比が25%超の伸び率を記録。また、延べ宿泊者数全体に占める外国人宿泊者数の割合は10.3%で、第4四半期としては調査開始以来、最も高い割合となった。

国籍(出身地)別に外国人延べ宿泊者数を見ると、1位は中国で217万人、2位は台湾で199万人、3位は韓国で118万人。伸び率では、中国が同97.9%増、フィリピンが同66.0%増、ベトナムが同55.4%増、韓国が同49.7%増など、大幅に増えた。

国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数(出典:観光庁Webサイト)

一方、日本人延べ宿泊者数は同1.2%減の約1億735万人泊と、3期連続のマイナスとなった。

併せて発表した2014年の年間値(速報)によると、延べ宿泊者数は前年比1.4%増の約4億7,232万人泊。このうち、日本人延べ宿泊者数は同1.1%減の約4億2,750万人泊、外国人延べ宿泊者数は同33.8%増の約4,482万人泊となった。また、延べ宿泊者数全体に占める外国人宿泊者数の割合は9.5%となった。