LiBは19日、「就職活動生や新入社員の時期に戻れるなら…」というテーマに関する調査結果を発表した。調査期間は3月2日~11日、対象はキャリアを積んだ女性会員173名。

新卒では「失敗も受け止めてくれる環境」が重要

「新卒で入社するのに適した会社はどんな会社だと思うか」という問いに対し、31%が「チャレンジして失敗することを歓迎している企業」と回答。2位以下は「社員数の多い上場企業」(21%)、「制度や福利厚生が充実している企業」(20%)、「経営層との距離が近いベンチャー企業」(8%)、「設立してから30年以上たっている企業」(8%)となった。

「新卒で入社するのに適した会社はどんな会社だと思うか」

理由としては、「若い頃は経験も少なく、失敗も多いはず。その失敗を先輩や上司が受け止め、成功につなげられるように導いていく環境がなければ、社員も育たないし会社も発展しないと思うので」(40代 正社員 管理職)、「今の子たちは、失敗して自分自身や経歴が傷付いたりするのを考えて自分から行動を起こす人が少ない」(30代 正社員 チームリーダー職)、「チャレンジしないと失敗も成功もない。失敗することでよりよくするための改善に向き合えるから」(40代 正社員 管理職)という声が寄せられた。

新卒で入るとしたら…?

「今新卒で入るとしたら、どこの企業に入社したいか」については、1位「P&G」、2位「リクルート」、3位「Google」という結果に。上位3位中、2社が外資系企業となった。

「今新卒で入るとしたら、どこの企業に入社したいか」

「自分がもう一度就活できるなら、どんなことに力を入れるか」という問いには、半数以上が「キャリア&ライフプランをしっかり考える」(58%)と回答。2位以下は「もっと業界研究をする」(18%)、「先輩に直接話を聞く」(13%)、「資格を取る」(10%)、「成績を上げる」(1%)となった。

「自分がもう一度就活できるなら、どんなことに力を入れるか」

具体的には「『就職すること』が目標となっており、やりがいや適性などは全く考慮していなかったため、仕事に対するモチベーションが下がってしまったため。また、勤務地にもこだわっていなかったため、居住地への不満なども出てきてしまい、後悔しているため」(30代 正社員)、「金融機関に勤めている2人の子供の母です。金融機関は、非常に保守的な、男性だけで成り立っている組織のため、子供のいる役席者は、職員数3000人の中、数人しかおりません。就職活動中の大学生に戻れるのなら、『子供がいても働いている女性はいるか』『そもそも、単なる事務作業員の立場ではなく、女性社員を必要としているか』を確認したいと思います」(40歳以上 管理職)などの声が上がった。