JR西日本が3月14日に実施するダイヤ改正で、山陽本線の普通列車371Mの運転区間が短縮されることになった。同列車は現在、山陽本線岡山~新山口間で運転。日本で最も長い距離を走る普通列車とされていた。

山陽本線の普通列車。115系などが使用される

山陽本線岡山~下関間では、JR発足以降も長距離を走る定期普通列車が多く残されていたが、近年は岡山エリア・広島エリアなどで運転区間が分割される傾向にある。普通371Mは岡山駅を16時17分に発車し、新山口駅に22時2分に到着する列車で、所要時間5時間45分、運行距離は310km以上に及んだ。新山口駅で普通3553M(新山口駅22時5分発、下関行)に接続しており、下関駅で博多行の普通221Mへ乗換えも可能だった。

3月14日のダイヤ改正で、普通371Mの運転区間は岡山~徳山間に短縮され、運行距離が300km未満に。あわせて時刻も変更され、終点・徳山駅の到着時刻は21時27分(現在の到着時刻は21時13分)となる。同列車で徳山駅から新山口方面に行く場合、1本後の普通3389M(岩国発下関行、徳山駅22時0分発)まで待たなければならない。

また、371Mから普通列車だけ乗り継いで普通221M(下関発博多行)に乗車することも不可能に。山陽本線を普通列車のみ利用して221Mへ乗り継ぐ場合、普通369M(岡山駅15時46分発、岩国行)・普通1577M(白市駅17時57分発、新山口行)・普通3555M(新山口駅22時5分発、下関行)への乗車が最短となる。

なお、「日本一運行時間の長い定期普通列車」として知られるJR北海道・根室本線の普通列車2429Dについては、3月のダイヤ変更はなく、引き続き滝川~釧路間を走行。所要時間8時間27分、運行距離308.4kmとされている。