ワコールはこのほど、3月12日の「サイズの日」を前に、「ブラジャーの着用実態」についての調査結果を発表した。同調査は2月9日、関東・中部・近畿在住の女性20~40代 計109人を対象として実施。店頭での試着体験キャンペーンにおいて、ワコールビューティーアドバイザーが着用実態を調査したもの。

ほとんどの女性は、からだに合わないブラを選んでいた!

その結果、サイズをはじめブラジャーに関する4つの問題点が浮かび上がった。具体的には、「からだに合っていない」「つけ方が間違っている」などで、とくに「からだに合っていないブラジャー」は、つけ心地の違和感や不快感につながったり、バストシルエットなど見た目で他人からがっかりされてしまう可能性があるという。

「からだに合ったブラジャー」をつけていた人はわずか1割!

今回の調査時にブラジャー(カップ付きキャミソール、ノンワイヤーブラは除く)を着用していた人のうち、自分のからだに合ったブラジャーを着用していたのはわずか9.4%だった、からだに合っていなかった要因として、「バストが正円を描いていない(バージスラインとワイヤーが一致し、バストを正面から見たとき、正円を描いている状態ではない)」「カップの上辺がパカパカ浮いている」「ワイヤーとバージスライン(バストの輪郭)が合っていない」などの状態が多いことがわかった。

サイズが合っていた人は半数。しかし……

サイズ選びは正しくてもからだに合っているとは限らない

ブラジャーがからだに合っているかどうかのチェックポイントは、「カップ上辺がバストにくいこんでいない」「カップ上辺がパカパカ浮いていない」「前中心が浮いていない」「バストが正円を描いている」「ずるっとブラジャーがずれ上がってこない」「ストラップが落ちてこない」「背中に段差が出ていない」「ワイヤーとバージスライン(バストの輪郭)が合っている」。

まず、ブラジャーのサイズが合っていた人は46.9%だった。次に、そのサイズが合っていた人に対し、「ブラジャーがからだに合っているかどうか」のチェックをしたところ、からだに合っていないブラジャーをつけていた人が73.3%にのぼった。

要因として多かったのは、「バストが正円を描いていない」(45.5%)、「カップ上辺がパカパカ浮いている」(36.4%)、「ストラップが落ちてくる」(30.3%)などとなり、サイズだけでブラジャーを選んだため、からだに合ったブラジャーをつけていないことが明らかになった。

「ブラジャーのつけ方」が間違っている人は9割!

ブラジャーを正しくつけていない女性が多い

ブラジャーの正しいつけ方は、「(1)体を前に倒し、ワイヤーとバージスラインを合わせて、その姿勢のままホックを留める」「(2)前かがみのままストラップの付け根を少し浮かせ、バスト全体を手で包む。脇からしっかり中央に寄せて、カップにおさめ整える」「(3)からだを起こしてストラップの長さを調節する。人差し指がすーっと入るくらいの長さが適切」。

このように「ブラジャーを正しいつけ方で着用しているかどうか」を調べたところ、つけ方が間違っている人が85.4%もいることがわかった。もっとも多かったのは、「ストラップの長さが適切でない」(75.0%)。次に「正しいつけ位置になっていない」(49.0%)だった。

4割以上が、試着をせずにブラジャーを購入

試着せずにブラジャーを買う女性も多い

調査時に着用していたブラジャーについて聞いたところ、「試着せずに購入した」人が41.7%にのぼった。また、今回の着用実態調査の対象者に、ビューティーアドバイザーによるコンサルティングを受けた後の事後アンケートを実施。回答者47名のうち95.7%は「今後、店頭で採寸、試着をして購入したい」と回答した。