『R-1ぐらんぷり2015』の決勝戦が10日、東京・台場のフジテレビ本社で行われ、お笑い芸人のじゅんいちダビッドソンが初優勝を果たした。
Cブロックの3番手で登場したじゅんいちダビッドソンは、持ちネタであるサッカーの本田圭佑選手のモノマネネタを披露し、審査員を務めた桂文枝、板尾創路らの支持を得てファイナルステージに進出。ゆりやんレトリィバァ、復活ステージから勝ち上がったマツモトクラブとの対戦でも、本田選手ネタで会場の笑いを誘い、圧倒的な点差で勝利した。
決勝戦終了後、報道陣の取材に応じたじゅんいちダビッドソンは、「驚きと喜びが同時に来てる。勝因は……持ってたんでしょうね」とモノマネを交えつつ笑みを湛え、昨年に続く2度目の決勝戦に、「正直、ハネてるな~と思った。今年は一般の方も笑いやすいネタにできた」と手応えを感じた様子。また、本田選手ネタは本人非公認だというが、「イタリアにいてる本物の方に、『おかげ様で優勝した』と伝えたい。本田さんが生まれてくれたおかげで、一回りも上の僕が活躍できた」と感謝の言葉も口にした。
昨年末には一般女性と結婚したばかりで、「実は観覧席で(妻が)見ていて。家に帰る頃には酔っぱらってると思うので、だいぶ自慢すると思う」とうれしそうな表情を見せ、賞金500万円の使い道を聞かれると、「ミラノに奥さんを連れていけば、新婚旅行もできる。一石二鳥ですね」とワクワク。今後は、「オリジナルキャラはいっぱいあるので、出していきたい」と本田選手ネタを封じる構えを見せたが、最後は、「芸能界の空いてるスペースに走り込んでいきたい。ここが到達点だと思ってないんで。僕自身、まだまだ伸びしろがあることが分かった。それだけです」とモノマネで締めくくっていた。
今年で13回目となる『R-1ぐらんぷり』は、"ひとり芸日本一"を決めるお笑いグランプリ。過去最多となる出場者3,751人の中から決勝進出を決めたのは、ゆりやんレトリィバァ、あばれる君、とにかく明るい安村、厚切りジェイソン、エハラマサヒロ、アジアン馬場園、NON STYLE石田、やまもとまさみ、じゅんいちダビッドソン。決勝戦では、ファイナリスト9人に加えて復活ステージで勝ち上がったCOWCOW善し、マツモトクラブ、ヒューマン中村も参戦し、計12人でのトーナメント戦を行った。