第57回グラミー賞授賞式が日本時間の8日(現地時間)、米・ロサンゼルスのステープルズ・センターで行われ、英シンガーソングライターのサム・スミスが主要3部門を含む4部門の受賞を果たした。なお、最優秀レゲエ・アルバムほか、3部門での日本人ノミネーション候補は受賞を逃した。

4部門の受賞を果たしたサム・スミス

LLクールJがMCを務めた授賞式では、サム・スミスが、年間最優秀レコード、年間最優秀楽曲、最優秀新人賞、最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバムの最多4部門を受賞した。プレゼンターのスティーヴィー・ワンダーと抱き合ったサム・スミスは、「神様、本当にありがとう。人生最高の一夜となりました」と大感激。ライブパフォーマンスでは、オーケストラをバックにメアリー・J.ブライジと共に、代表曲「STAY WITH ME」を披露した。

また、主要4部門の一つ、年間最優秀アルバムを受賞したベックは、「身に余る光栄です。自宅で録音したので、子どもたちに感謝したい。夜遅くまでうるさくしてごめんなさい」と家族に感謝しつつ喜びを。最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンスなど3部門を受賞した、ファレル・ウィリアムスは、ミュージック・ビデオが世界中でヒットした「HAPPY」を、ピアノ演奏を含む特別バージョンで披露し、会場は一体となって盛り上がった。

そのほか、授賞式では、ポニー・マッカートニー、カニエ・ウェスト、リアーナの3人がコラボレーションしたシングル曲「FOUR FIVE SECONDS」を世界で初披露。88歳のトニー・ベネットと28歳のレディー・ガガといったデュエット組をはじめ、AC/DC、マドンナ、ケイティー・ペリーらもライブパフォーマンス。最後は、3部門受賞のビヨンセ、ジョン・レジェンドとコモンによる映画『セルマ』の主題歌「Glory」で、約4時間に渡った授賞式は締めくくられた。

ベック

ファレル・ウィリアムス

マドンナ

ビヨンセ

ポニー・マッカートニー、カニエ・ウェスト、リアーナ

メアリー・J.ブライジとコラボしたサム・スミス

なお、WOWOWで生中継された同授賞式の模様は、リピート放送として9日22時から、3月22日11時30分からWOWOWライブで放送する(両日とも字幕版)。

第57回グラミー賞受賞者一覧

主要4部門

  • 年間最優秀レコード サム・スミス「STAY WITH ME」
  • 年間最優秀楽曲 サム・スミス「STAY WITH ME」
  • 年間最優秀アルバム ベック「MORNING PHASE」
  • 最優秀賞新人賞 サム・スミス

その他部門

  • 最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス ファレル・ウィリアムス「HAPPY」
  • 最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバム サム・スミス「IN THE LONELY HOUR」
  • 最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス ア・グレート・ビッグ・ワールド「SAY SOMETHING」
  • 最優秀トラディッショナル・ポップ・ヴォーカル・アルバム トニー・ベネット&レディー・ガガ「CHEEK TO CHEEK」
  • 最優秀ロック・アルバム ベック「MORNING PHASE」
  • 最優秀ロック・パフォーマンス ジャック・ホワイト「LAZARETTO」
  • 最優秀メタル・パフォーマンス テネイシャスD「THE LAST IN LINE」
  • 最優秀ロック楽曲 パラモア「AIN'T IT FUN」
  • 最優秀R&Bパフォーマンス ビヨンセfeat.ジェイ‐Z「DRUNK IN LOVE」
  • 最優秀R&Bアルバム トニー・ブラクストン&ベイビーフェイス「LOVE MARRIAGE&DIVORCE」
  • 最優秀R&B楽曲 ビヨンセfeat.ジェイ‐Z「DRUNK IN LOVE」
  • 最優秀トラディッショナル・R&Bパフォーマンス ロバート・グラスパー・エクスペリメント「JESUS CHILDREN」
  • 最優秀カントリー・アルバム ミランダ・ランバート「PLUTINUM」
  • 最優秀カントリー・ソロ・パフォーマンス キャリー・アンダーウッド「SOMETHING IN THE WATER」
  • 最優秀カントリー・デュオ/グループ・パフォーマンス ザ・バンド・ペリー「GENTLE ON MY MIND」
  • 最優秀カントリー楽曲 グレン・キャンベル「I'M NOT GONNA MISS YOU」
  • 最優秀ラップ・アルバム エミネム「THE MARSHALL MATHERS LP2」
  • 最優秀ラップ・パフォーマンス ケンドリック・ラマー「I」
  • 最優秀ラップ/歌唱・コラボレーション エミネム&リアーナ「THE MONSTER」
  • 最優秀ラップ楽曲  ケンドリック・ラマー「I」
  • 最優秀アーヴァン・コンテポラリー・アルバム ファレル・ウィリアムス「GIRL」
  • 最優秀ダンス・レコード クリーン・バンディット「RATHER BE」
  • 最優秀オルタナティブ・ミュージック・アルバム セイント・ヴィンセント「ST.VINCENT」
  • 最優秀ミュージック・ビデオ ファレル・ウィリアムス「HAPPY」

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