JRグループは2日、「ふくしまデスティネーションキャンペーン」(ふくしまDC)の開催概要を発表した。同キャンペーンに合わせ、4月25日から磐越西線のイベント列車「フルーティアふくしま」も運転開始される。

JR東日本719系を改造した「フルーティアふくしま」

ふくしまDCは4月1日から6月30日まで、「福が満開、福のしま」のキャッチコピーで開催。「花」「食」「温泉」「復興」を柱に、各地域でDC特別企画も準備するという。期間中、いわき駅から常磐線・上野東京ライン経由で横浜方面へ向かう臨時快速「つながーるふくしま号」をはじめ、福島エリアのJR各線でイベント列車が運転される。

磐越西線でデビューする「フルーティアふくしま」は、JR東日本719系2両を改造(カフェカウンター車両1両・座席車両1両)した「のってたのしい列車」。福島県産フルーツを使用したオリジナルスイーツとともに、くつろぎのひとときを提供するという。4月25日以降、郡山~会津若松間で土休日を中心に1日2往復運転される。

同列車は定期列車を連結しての運転で、1号(郡山駅9時40分発)・4号(会津若松駅15時6分発)は普通列車、2号(会津若松駅11時7分発)・3号(郡山駅12時43分発)は快速列車。きっぷの発売はなく、すべての座席をびゅう商品として発売予定で、発売日や車内サービスなど詳細は3月上旬以降、別途案内予定とされている。

磐越西線ではその他、4月18・19日に臨時快速「SL福が満開ふくしま号」を郡山~会津若松間で運転。旧型客車を蒸気機関車D51形が牽引する。会津若松~新潟間でも、「ばんえつ物語」客車や青い塗装の12系客車を使用した臨時列車が設定され、5月には蒸気機関車C61形の牽引による快速「C61ばんえつ物語」が運転される。

福島県の復興シンボルキャラクター「きびたん」もふくしまDCをPR

ふくしまDC期間中、常磐線・磐越東線・磐越西線で観光素材のロゴをラッピングした車両も登場予定。常磐線湯本駅の駅舎リニューアルも行われる。東北新幹線「やまびこ」の一部列車で福島地産品限定の車内販売ワゴン(DC専用ワゴン)を搭載し、福島を代表する食・酒の提供も行うという。

6月27・28日には、ふくしまDCのフィナーレを飾る列車として、東北本線郡山~福島間で臨時列車を運転。下り快速「ELSLふくしまDC号」は電気機関車・12系客車・蒸気機関車D51形の連結で、郡山駅を9時54分に発車。上り快速「SLふくしまDC号」はD51形の牽引で、福島駅を15時34分に発車する。