Timers(タイマーズ)はこのほど、「出産にまつわるプレッシャーに関しての意識調査」の結果を発表した。同調査は2014年12月18日~22日、フォトカレンダーアプリ「Famm」を利用する男女857名を対象にインターネットで実施した。

「パタニティブルーという言葉を知っていますか?」

「あなたはパタニティブルーを経験しましたか?」(男性のみ対象)

まず、「パタニティブルー」について調査を行った。パタニティブルーとは、出産前後に男性が生活環境や精神面での変化によってうつ状態になってしまうことを言い、いわゆる「マタニティブルーの男性版」とされている。

その認知度について確認したところ、79.2%の人が「知らない」と回答した。しかし男性に対して内容を説明したあとで、経験したことがあるかを質問すると、「経験した」「経験したかもしれない」「それに近いようなことを経験した」と回答した人が47.1%にのぼった。

「男性がパタニティブルーになることに対してどう思いますか?」(女性のみ対象)

また、女性に「男性がパタニティブルーになることに対してどう思うか」を質問したところ、「経験しても仕方ない」「経験するのが当然」という受け入れ派が8割を超える結果となった。

「『子どもにちゃんと親として愛してもらえないかもしれない』と不安に感じたことはありますか?」(パタニティブルーを経験したことがある男性対象)

「『自分が良い父親になれないかもしれない』と不安に感じたことはありますか?」(パタニティブルーを経験したことがある男性対象)

続いて、パタニティブルーを経験したことのある男性に具体的な質問をした。その結果、「子どもにちゃんと親として愛してもらえないかもしれないことが不安」と回答した男性(「すごく不安」「不安」「ある程度不安」と回答)は36.4%を占めた。また、「自分が良い父親になれないかもしれないことが不安」と回答した男性(「すごく不安」「不安」「ある程度不安」と回答)は48.4%という結果となった。

「下記のあなたが経験した項目の中から『父親になる不安』を払拭できた項目を選択してください」(パタニティブルーを経験したことがある男性対象)

不安を払拭(ふっしょく)できた行動について質問をしたところ、「妻との育児についての話し合い」が52.0%で最も多かった。次に多かったのは、「産婦人科に一緒に行く」「出産に立ち会う」「友人から育児の話を聞く」の項目で、それぞれ3割以上となっている。

「親から"孫をつくってほしい"という過度な期待・プレッシャーからくるブルー(マゴニティブルー)を経験したことはありますか?」(女性のみ対象)

続いて、女性を対象に「出産することへの親からのプレッシャー」について調査を行った(同調査では、そういった親からのプレッシャーを受けることを「マゴニティブルー」と呼称している)。その結果、37.4%の女性がマゴニティブルーを経験していることがわかった。

「親から孫を作ることに関してのプレッシャーをかけられたことによって何かマイナスなことが起こりましたか?」(マゴニティブルーを経験したことのある女性対象)

そこで、マゴニティブルーを経験したことのある女性に「プレッシャーをかけられたことで何かマイナスなことが起こったか」という質問をした。その結果、24.2%の女性が「少しマイナスなことが起こった」「とてもマイナスなことが起こった」と回答した。