葬祭事業を展開するティアはこのほど、「葬儀に対する意識と実態」に関する調査の結果を公表した。

「自分の葬儀の準備をしていますか?」

同社は、名古屋市内を中心に、関東、東海、関西地方で葬祭事業とフランチャイズ事業を展開。同調査は、全国の40代~70代の男女を対象に、12月1日~2日にインターネットを通じて実施。各年代250名(男女各125名)で、合計1,000名から有効回答を得た。

男女間や夫婦間での意識の違いとは?

「自分の葬儀の準備をしているか」と聞いたところ、「している」人は約1割で、残りの約9割は「何も準備をしていない」という結果となった。また、準備をしている人の男女別の割合を見ると、男性が36.3%、女性が63.7%で、女性の方が高い関心を示していることがわかった。

準備内容については「エンディングノートの作成」(36.3%)が最も多く、次いで「葬儀会社への相談」(29.7%)、「生前見積り」と「菩提寺への相談」(共に12.1%)の順となった。

「どのような準備をしていますか?」

「自分が死んだ後に葬儀をしてもらいたいか」と質問したところ、「はい」が50.9%、「いいえ」が49.1%となった。

「自分が死んだ後に葬儀をしてもらいたいですか?」

「配偶者が亡くなった後に配偶者の葬儀をしたいか」を尋ねた。その結果、「はい」が82.9%、「いいえ」が17.1%となり、自分の葬儀よりも配偶者の葬儀をしたい人が多いことがわかった。男女別では、「いいえ」と回答した女性は男性よりも約21%多い結果となった。

「配偶者が亡くなった後、配偶者の葬儀をしたいですか?」

「配偶者の葬儀をしたい理由」と「葬儀をしたくない理由」では、39.6%が「自分の気持ちに区切りをつけたいから」が1位となった。また、「自分の葬儀」においては「配偶者に気持ちの区切りをつけてもらいたいから」が32.9%で1位となった。この結果から、"葬儀を気持ちに区切りをつける機会"としている人が多いことがわかった。

「配偶者の葬儀をしたい/したくない理由」

「自分の葬儀をしてもらいたい/してもらいたくない理由」

「親しい人物の葬儀に招かれなかったことがあるか」を尋ねたところ、27.1%が「ある」と回答した。男女別では、男性の方が女性よりも多いことがわかった。

「親しい人物の葬儀に招かれなかったことはありますか?」

「誰の葬式に招かれなかった」については、「友人」が15.3%で最も高く、次いで「親族」(10.5%)、「職場の同僚・上司・部下などの関係者」(6.4%)という順だった。また、「必ず葬儀に参列したい人」については、「両親」(70.2%)、「兄弟・姉妹」(66.3%)、「配偶者」(64.8%)が上位を占め、次いで「友人」(42.4%)となった。

「必ず葬儀に参列したい人は誰ですか?」と「誰の葬式に招かれなかったことがありますか?」

「必ず葬儀に参列したい人の葬儀に参列できなかった場合」について、「最期のお別れができなくて悲しい」という回答が47.3%に上り、次いで「仕方がない」(37.5%)となった。

「必ず葬儀に参列したい人の葬儀に参列できなかった場合、どのように思いますか?」