トヨタ自動車は26日、新型「アルファード」「ヴェルファイア」記者発表会を実施した。東京・青海の「MEGA WEB」にて、特別展示・試乗キャンペーンも開催される。

トヨタ新型「アルファード」「ヴェルファイア」

トヨタの最高級ミニバン「アルファード」「ヴェルファイア」が約7年ぶりにフルモデルチェンジされた。「大空間高級サルーン」をキーワードに開発され、新型「アルファード」は「豪華・勇壮」、新型「ヴェルファイア」は「大胆・不敵」をテーマに、それぞれ個性を際立たせた外観となった。高い基本性能を維持しつつ、高級セダン並みの大空間と優れた乗り心地も実現。後席を重視した新グレード「Executive Lounge」も設定される。

記者発表会で登壇したトヨタ自動車の製品企画本部主査、吉岡憲一氏は、新型「アルファード」「ヴェルファイア」の特徴として、「高級サルーンをも圧倒するスタイリング」「心地よいおもてなし空間」「高級車として徹底的に磨き上げられた基本性能」「新技術がもたらす充実の先進装備」の4つを挙げた。

縦列駐車でも「安心して操作できる」先進装備を追加

両モデルの外観について、「アルファードのフロントビューは、ロアグリルと一体化し、縦に厚みを持たせたメッキ加飾の大型グリルで、大胆かつアクのある華やかさを演出します」「ヴェルファイアのフロントビューは、金属から削り出したような横基調のグリルに2段ヘッドランプを鋭く噛み合わせ、ラッセル車のようなダイナミックなアンダーバンパーで支える構成で、厳つく迫力あるものとしています」と吉岡氏。ボディ剛性を強化し、リヤの足回りに新開発のダブルウィッシュボーンサスペンションを採用したことで、上質な乗り心地と優れた操縦安定性も実現したという。

室内もフロアの低床化などにより、ゆとりある空間を演出。広い室内空間を有効活用する新たなシートアレンジとして、最大1,160mmのシートスライドが可能な世界初「助手席スーパーロングスライドシート」を採用した。先進装備も充実しており、超音波センサーとカメラで駐車空間を検知し、目標駐車位置を自動設定する「インテリジェントパーキングアシスト2」を世界初採用。「狭い駐車場でコンピュータによるステアリング操作を行う切返し支援機能も追加しました。縦列駐車からの出庫時も、最小回転半径の縮小と相まって安心して操作できるよう配慮しています」と吉岡氏は説明した。

記者発表会では新型「アルファード」「ヴェルファイア」のアンベールに続き、吉岡憲一氏による車両プレゼンテーションが行われた

新型「アルファード」「ヴェルファイア」では、新たに最上級グレード「Executive Lounge」も設定された。後席を重視し、セカンドシートを約100mm拡幅するとともに、ソファのような座り心地の専用エグゼクティブラウンジシートを採用。木目調加飾も取り入れ、質感の高い極上のくつろぎを与える室内空間を追求している。「VIPの方々もきっと満足していただけるはず」(吉岡氏)とのことだ。

新型「アルファード」「ヴェルファイア」の価格はともに319万7,782~703万6,691円(税込)。ウェルキャブ(メーカー完成特装車)も設定され、価格は両モデルともに339万8,000~543万6,000円(税別)となる。新型「アルファード」は全国のトヨペット店、新型「ヴェルファイア」は全国のネッツ店で26日から販売開始される。

なお、「MEGA WEB」(東京・青海)では、27日から新型「アルファード」「ヴェルファイア」の特別展示・試乗キャンペーンを開催(期間は4月末までの予定)。28日以降、両モデルへの試乗も可能だ。1月31日から2月上旬にかけて、「インテリジェントパーキングアシスト2」同乗体験も実施するとのこと。

トヨタ新型「アルファード」外観・内装など

トヨタ新型「ヴェルファイア」外観・内装など

新型「アルファード」「ヴェルファイア」記者発表会