阪急電鉄は3月21日に宝塚線のダイヤ改正を実施し、同日に能勢電鉄(鉄道線)もダイヤ改正を行う。平日朝ラッシュ時間帯の「通勤特急」新設、特急「日生エクスプレス」の所要時間短縮などがおもな内容となる。

阪急宝塚線と能勢電鉄が3月21日にダイヤ改正を実施

能勢電鉄から阪急宝塚線へ直通する特急「日生エクスプレス」は、平日朝ラッシュ時間帯に日生中央発梅田行の列車が7本運転されている。現在は川西能勢口駅で8両編成から10両編成へ増結作業を行う列車が多く、同駅で3分程度停車していたが、ダイヤ改正で増結作業が中止され、全区間8両編成での運転に。駅での停車時間短縮にともない、日生中央~梅田間の所要時間は41~44分となり、速達性向上が図られる。

あわせて平日朝7~8時台に川西能勢口発梅田行の通勤特急を5本(約16分間隔)新設。10両編成で運転され、最後部(宝塚方)の車両に女性専用車両を導入する。通勤特急の途中停車駅は池田駅・石橋駅・豊中駅・十三駅。能勢電鉄も妙見急行(妙見口発川西能勢口行)の時刻を変更し、阪急宝塚線の通勤特急へ連絡するダイヤとなる。

平日朝ラッシュ時間帯に運転される通勤急行はダイヤ改正で運転取りやめとなり、急行に統一。通勤急行が通過していた蛍池駅に停車することで、大阪モノレール(大阪空港および千里中央・門真方面)への乗換え利便性を向上させる。箕面線からの通勤準急もダイヤ改正で準急(箕面準急)へ変更に。宝塚方面からの準急と同様、平日朝ラッシュ時間帯の運転で、通過駅は服部天神駅・庄内駅・三国駅となる。

平日夕方のラッシュ時間帯には、梅田駅での混雑緩和を目的に、特急「日生エクスプレス」(日生中央行)は4号線、宝塚線急行は5号線からの発着に変更される。宝塚線ではその他、平日昼間や土休日も一部駅間の所要時間を見直し、速達性向上を図るとしている。

ダイヤ改正後の列車種別ごとの停車駅(阪急宝塚線)

能勢電鉄では平日朝と土曜朝の列車本数が調整され、平日8時30分から9時30分までの川西能勢口駅到着列車は現行の11本から9本に、土曜8~9時の川西能勢口駅到着列車は現行の10本から7本に変更となる。平日深夜の一部列車で川西能勢口駅の発車時刻が繰上げとなり、土日祝日の妙見口駅・日生中央駅発最終列車の発車時刻も繰り上げられるとのこと。