みなさん、こんにちは。フィスコリサーチレポーターの飯村真由です。今回はいよいよ実践的な内容「銘柄選びのコツ」についてお話したいと思います。

フィスコリサーチレポーターの飯村真由さん

十分な売買益を得るために、まず何をするべき?

株式投資のメリットは大きく分けて

  • 売買益を得る(キャピタルゲイン)

  • 配当や優待が受けられる(インカムゲイン)

の2つですよね。

ここでは十分な売買益を得るために、あなたがまず何をするべきなのか考えていきましょう。

どのような銘柄に投資をするべきか!

一言でいうと、株価が上がる銘柄です。

つまり、"値上がりしそうな銘柄を上手に探し出すこと"が株式投資の大切な一歩です。

では、値上がり期待が大きい銘柄の条件とは何でしょうか?

第一に、企業の「成長性」が挙げられます。

高い成長性を維持している企業は市場の注目が集まりやすく、株価への関心も高まりやすいです。

なかでも前年の業績に対して2桁超の増収増益を達成している企業は、株価の上昇が期待できる投資先と言えます。

さらに前四半期に対しても高い伸びを示すなど、四半期ごとの業績推移が右肩上がりであれば、より株価上昇への期待感も大きくなります(下期に業績計上が集中する企業もありますのでご注意を)。

ステップアップ

より積極的な株価インパクトを狙うには!?
"黒字転換など業績変化率の大きい企業を見つけましょう!" 赤字決算の企業に対する評価は低いため、株価は低迷しますよね。しかし、その後に企業努力が実り黒字転換を達成すると、評価された買いが入り株価は上昇するケースが多く見られます。その株価インパクトを狙えるといいでしょう。

例として、私が昨年8月末にリリースした単独レポートで「第1四半期から第2四半期で黒字転換を達成した人材派遣銘柄」としてご紹介したディップ〈2379〉の週足チャートをご覧ください。

ディップ<2379>週足チャート

5万円以下で購入可能な成長株としてご紹介しましたが、約2.5倍の株価水準へと上昇しています。

このように業績変化を見せ始めたときは株価成長を狙うチャンスです!

単に好業績であるかではなく、業績変化率の大きさに注目するようにしましょう。

「○期連続最高益達成」などと毎年順調に成長している企業よりも、実は黒字転換などの「V字回復」を見せた企業の方が株価インパクト的には大きいという事を覚えておくといいですよ。

どうやって「成長株」を見つけているのか?

私は「なるべく低資金で購入可能な銘柄の中から成長株を厳選する」という独自のスタイルを貫いているのですが、いつも"どんな風に成長株を見つけているのか"そのポイントをお教えしましょう!

  • 世の中に必要とされている魅力的なサービスもしくは商品を保有しているか

業績を押し上げるための核となる部分、企業において最も大切な要素です!

  • 同業他社との競争に負けない"強み"を持っているか。または、新規参入が難しいオンリーワン企業であるか

  • 成長市場に属しているか

属している市場が安定的な成長を遂げているというのは安心材料になります。

  • プラス成長を加速するための追い風は吹いているか

成長に拍車をかけるような環境の変化があるとより良いです。

成長市場をピックアップ

ウェブビジネスの市場規模は2013年の15兆円から2020年には47兆円程度になるだろうと予想されています。これは自動車産業の規模に匹敵する数字です。また、アフィリエイト市場は年率10%ペースの成長を続けていますが、最近ではスマートフォンやタブレット端末の普及が追い風となっています。ネット関連が「成長株」という位置づけがされているのも納得ですね!

次に、企業の業績について詳しく調べます。

  • 四半期ごとに発表される決算短信をチェック!」(今を知る)

前年同月比との業績変化。季節要因がない業種の場合は前四半期との比較。今期の業績予想に対しての進捗率から上振れ期待・上方修正の可能性はあるか。

  • 中長期的な経営方針をチェック!」(将来性を知る)

高い目標を掲げ企業努力に取り組んでいるか。成長戦略を理解し、企業の将来像をイメージすることは大切です。

  • 株主還元についての方針をチェック!

利益を株主に還元するのが配当です。株主思いの企業に投資したいですよね。

そして、

  • 業務提携やM&Aに積極的

  • 海外展開を加速

など、ターゲットを拡大している企業は今後の業績を大きく押し上げる可能性があるためプラス評価しています。

中長期的な成長株は、このような視点から選んでいます。

興味がある企業があったらホームページを開くことから始めよう

「そんなにたくさんの事に気を配らなければいけないの? 株式投資ってやっぱり難しそう…」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。

この仕事をしていて投資家には2種類のタイプがあるのだと感じます。

自分で調べるのが好きな勉強熱心な方と、そうでない方と。

調べるのが苦手な人や時間がない人の代わりに私たちがいます。

信頼できるアナリストや投資アドバイザーなどを見つけることも1つの有効な手段だと思いますよ。

まずは興味がある企業があったらホームページを開くことから始めてみてください。

「投資家情報」が掲載されていますので、IR情報を覗いてみましょう。

そこには聞きなれない難しい言葉があるかもしれませんよね。それをそのままにせず調べてみましょう。興味の先に成功があるはずです!

今回は株式投資の基本である中長期スタンスの場合の銘柄選びのコツについてご紹介しましたが、1カ月程度の短期投資の場合はさらにハイレベルな内容になります。回を改めてお話したいと思いますので楽しみにしていてくださいね。

執筆者プロフィール : フィスコ リサーチレポーター 飯村 真由

JALの元筆頭株主である糸山英太郎氏の秘書時代に株と出会い、現在はフリーライター及びフィスコリサーチレポーターとして活動中。Yahoo!ファイナンス株価予想での的中率が高く、また購入しやすい価格帯にこだわって成長株を厳選しているスタイルも評判となっている。特に短期投資向きの銘柄選びに定評があり、毎月5銘柄ずつ紹介している単独レポートも好評。個人投資家から多くの支持を集めている。
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