年末年始に海外旅行を計画しているファミリーも多いのでは

年末年始の休暇に海外旅行を計画しているファミリーも多いことだろう。しかし! 小さな子どもと一緒の場合、急病やケガはつきもの。大人なら、ちょっとした風邪、熱、下痢程度の症状であれば、わざわざ病院へ行かずに、市販薬で済ませてしまうこともありますが、まだ抵抗力の少ない子ども、特に乳幼児の場合は、ちょっとした症状でもできるだけ病院で見てもらいたいというのが親の本音だろう。そこで、今回は、ファイナンシャル・プランナーの菅田芳恵さんに海外旅行保険について解説していただこう。

保険会社のプランとクレジットカードの付帯保険

子どもは体調を崩すリスクが高く、海外旅行時には保険加入をオススメします。

保険会社の商品には、各種の補償がセットになった保険を個人単位で申し込むプランと家族単位で申し込むプランがあり、個人で別々に加入するよりも家族で申し込んだほうが保険料を抑えることができます。子どもの場合は、基本的には、海外傷害保険の「セットプラン(家族)」に加入するのが無難です。ただし、この家族プランを扱っていない保険会社や、 生後6カ月未満は補償の対象にならない保険会社がありますので注意してください。

大人はクレジットカードの付帯保険があるので、 子供のみ個別で加入しようと考えている場合は、両親のどちらかが契約者となり、フリープランで申し込みを行います。当然ながら必ず外せないのは、死亡や治療に関する補償です。そして、子供はいつどこで何を壊してしまうか分からないので、損害賠償の保険は必ず掛けておきましょう。

一部のゴールドカードには、付帯保険で家族特約という特典がついています。この家族特約がついているゴールドカードは、本会員、家族会員の他に、本会員の18歳未満の子供にも、カード付帯の海外旅行保険が適用されるという特典があります。なので、夫婦どちらかがゴールドカードを持っていれば、自然に子供も海外旅行保険を利用できるようになり、家族全員が海外旅行保険を利用できることになります。子供は1人でも2人以上でも対象になるので、お子さんの人数が多い家庭ほど、お得になります。

どの保険に加入するべきか

子どもの海外旅行保険は、基本的に大人と同じ保険料がかかるので、子供の分だけ別途申し込むと、それなりの金額になってしまうのが現状です。家族プランにして子供も含めてしまう方法もありますが、それなりの出費になります。

そこで一度クレジットカードの付帯保険を確認してください。そこに家族特約がなければ、子どもだけ個別に最低の保険料で加入すべきでしょう。子どもは何を起こすかわかりません。海外旅行の保険に加入することは旅行中の不安をなくし、心から楽しむための安心料と考えれば高くない出費かと思います。