スズキは22日、都内で新型「アルト」発表会を実施した。全面改良された8代目モデルは新開発のプラットフォームを採用し、60kgの軽量化を実現。デザインも一新された。

発表会の会場に展示された新型「アルト」

新型「アルト」のエクステリアは、シンプルながら美しく品格のあるプロポーションを追求したという。「目力」を感じさせるヘッドランプ、フロントからリヤまでの流れるようなルーフラインも特徴。インテリアもデザイン性と機能性が両立し、新プラットフォーム採用によるロングホイールベース化で、室内長2,040mmのゆとりある室内空間となった。軽量化によって燃費性能・走行性能も向上し、37.0km/リットル(JC08モード走行燃費)の低燃費と、力強くダイレクトな走りも実現。レーダーブレーキサポート(衝突被害軽減ブレーキ)などの先進安全技術も搭載した。

発表会に登壇したスズキ代表取締役会長兼社長、鈴木修氏は、8代目「アルト」について、「昭和54(1979)年、初代アルトを出した頃のように、原点に戻り、思いきったシンプルなデザインにしたいと考えました。60kgの軽量化にも成功し、37.0km/リットルという誇らしい燃費を達成できたのも喜び。我々の軽自動車はアルトから始まり、ワゴンRやハスラーなど、大幅に進化してきましたが、原点はやはりアルトです」と述べた。

新型「アルト」発表会にて挨拶する鈴木修氏

CMキャラクターのベッキーさんもゲストに

軽自動車は現在、国内において自動車全体の4割を占め、47都道府県中16の県で50%前後の構成比になっているという。「軽自動車が70%近い構成比となるのを初夢で見たい」と鈴木氏。「低燃費・省資源の軽自動車は今後の主流になっていくはず。日本だけでなく、インドネシア、インド、パキスタン、タイといった国々でも軽自動車が普及する兆しが見えてきているのも幸せなこと。8代目アルトもぜひ一度見ていただきたい」と挨拶した。

新型「アルト」のテレビCMは12月23日からオンエア。発表会にはCMキャラクターのベッキーさんも登壇し、「色が鮮やかできれい。かっこよくなって印象が変わりました。品もあるので、このクルマでパーティとかに出かけてみたい」と同車について話していた。

新型「アルト」は12月22日から販売開始され、価格(乗用)は84万7,800~122万9,040円。軽商用車「アルト バン」も設定され、価格は69万6,600~88万5,600円となっている(価格はすべて税込)。なお、発表会の会場には新型「アルト ターボRS」も展示されており、2015年3月に発売予定とのことだ。